「報われる」とは?そこにドラマや奇跡は存在しない
ある雨の日☂️
1人の少女が行方不明となる、
ゲリラ豪雨の影響で目撃者情報や証拠も少ない。
家出か?誘拐か?事故か?
生きているのか?死んでいるのか?
方針も決まらないまま後手に回る捜査、、、
マスコミや世間から好奇の目に晒され二次被害に会う家族。
高度化する犯罪に法整備が追いつかず二の足を踏む警察組織。
ごく僅かな手がかかりから真相を突き止めようとする刑事。
気の遠くなるほど地道な捜査の末、
真相に迫ったと思いきや振り出しに戻る。
無条にも過ぎていく年月の中で風化していく事件。
そこに希望はあるのか?
報われる何かがあるのか?
📘雨に消えた向日葵📕
【読了】
刑事小説といえば犯人を追い詰めるハラハラ感や逮捕劇が印象的。
本作では、
ほとんどそういった描写は一切なく、
ただただ地道な捜査が繰り返される。
苦しみながらも自分たちにもできる事は?
懸命にもがく家族。
それでも見つからない娘、
無条に過ぎる年月。
読んでいるこっちがもどかしさでどうにかなりそうになる、、、
刑事物のドラマや映画に出てくるような逮捕劇や推理シーンよりも、
よっぽどリアルな刑事小説でした。
#読書記録 #吉川英梨 #幻冬舎文庫
#本との出会いに感謝