ぐぬぬ、、、鍼灸師より鍼灸の説明が上手いぞ、、、凄い、、、
皆さんは東洋医学と聞くと、
頭には何が浮かんできますでしょうか?
鍼灸?
漢方?
内臓に効く?
美容?
これらは全て当てはまると言えます。
しかし、
根拠を分かりやすく説明するのは難しい、、、
物事を、構成する要素別に分解して理解する考え方を「要素還元主義」といい、
西洋医学はこれに当てはまります。
逆に、
東洋医学は地域や人に応じて形を変えて発展した経緯があり、
西洋医学のように多くの人に同じような効果が出づらいが故に理解もされにくい一面を持っています。
本書は、
そんな未知の領域の多い東洋医学のメカニズムを西洋医学の研究に基づき分かりやすく解説してくれる1冊。
📘東洋医学はなぜ効くのか ツボ・鍼灸・漢方薬、西洋医学で見る驚きのメカニズム📕
【東洋医学の効くポイント3つ】
🔹ツボが内臓に影響する科学的根拠は?
抗炎症作用をもたらすと言われる「足三里」というツボを調べてみると、
同じく抗炎症作用を司る「迷走神経」と繋がりが強い事が解剖学的に示唆された。
つまり、足三里への刺激が迷走神経の働きを活性化して抗炎症作用をもたらすといえる。
※足三里と迷走神経のつながりは他のツボと比べても10倍の密度
🔹秘密は「腱」にあり
筋肉と骨の付着部付近に多く存在する「腱紡錘」を刺激する事で筋肉へ緊張緩和命令が出されてコリや痛みを取る事ができる。
※ツボはこの腱紡錘の周囲に多く存在する
🔹鍼灸治療とうつ病の関係
うつ病患者は脳内のセロトニン分泌が少ない、
鍼灸治療で脳内と脊髄のセロトニン分泌量が増えてうつ病が軽減する。
【読了】
鍼灸って何?
ツボって内臓に効くの?
鍼って痛いの?
鍼灸師になってから17年間で幾度となく尋ねられた言葉です。
その都度、
自分なりに鍼灸の効果説明を繰り返してきましたが、
相手の頭の中に「???」が浮かんでいる場面も何度かありました。
納得してくれる患者さんは、
鍼灸を信じると言うより「鍼灸師としての私」を信用してくれているように感じつつも、
「まあこれでいいか」と分かりやすく説明する事を諦めていました。
本書との出会いは衝撃でした、
「これ鍼灸学校の教科書にした方がいいんじゃないか?」と思うほどの分かりやすさ。
専門でもない知識をこれだけ分かりやすく解説できる著者の山本高穂さんはどんな方なんだろう🤔
東洋医学の学びを血肉に、ありがとうございました📚🙇♂️
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#本との出会いに感謝