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一度超えたら戻ることのできない「境界」とは?


ある日、
渋谷交差点で通り魔事件が起こる。
1人の男性が亡くなり
2人の女性が重症を負う凄惨な事件だった、、、

26歳にして人生に絶望し、
自分より幸せそうな人が憎かった、
刑務所に入りたいと言う理由で事件を起こした犯人。

そんな犯人に、
全身を斧で切り刻まれ、
なんとか一命は取り留めたものの顔に大きな傷を負ってしまった被害者のカナエ。

カナエを庇って亡くなってしまった男。

カナエは、
自分を庇ってくれた男が今際の際に残した言葉、
「約束は守った、、、伝えて欲しい、、、」
を届ける為に男の事を調べ始めた。

しかし、
その男は、とある理由から親族から絶縁された過去を持ち、
身寄りのない人生を送っていた。

他にも、
犯人と自身の過去を重ね合わせ、犯人に興味を持つライター。

カナエの彼氏や家族

犯人の母親

それぞれが、
あの時に⚪︎⚪︎しておけば、こんなふうにはならなかったのでは?
と人生の選択を後悔する、、、

📘罪の境界 📘

時々、
ニュースになる無差別殺傷事件、
メディアを通して見ている分には「被害者の人、可哀想に」とか「加害者はとんでもないやつだ」くらいの思考で考えるのをやめてしまう。

本書は、
そこから更に深く、
関わった人の過去や事件後の有り様に視点を置き話を展開させていきます。

犯人が捕まってめでたしめでたし、
ではない。

罪の境界を超えてしまった人、
踏みとどまった人、
それを超えてしまう事で取り戻すことのできなくなってしまう事もある、
その「境界」とは何なのか?


📓 https://note.com/tadasukematu
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#読書記録 #薬丸岳   #幻冬社  
#本との出会いに感謝

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