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01_プロローグ

絵本制作のときに私(著者)が受け取ったインスピレーション(閃き)や、その後に理解したメッセージ(見えない存在からの導き)を、覚えているうちに少しずつ描き記していきたいと思います。

私のための備忘録の場所として気ままにゆるく不定期更新してまいります。
絵本「モリスのコトリ」に共鳴してくださった皆さんが、さらにモリスの世界を楽しんでいただけたらとても嬉しいです。




最初のページからはじめます…
ここは物語のプロローグでまだモリスはいませんが、これからはじまる物語の期待感や、コトリと動物たちとの関係性を簡潔に伝えるためのとても大切な場面です。

絵本の物語は絵よりも先にできました。それはまさに天から降ってくる言葉を集めるように書けました。
しかし絵の方は違いました。
今思えば「私のコトリ(自我)」にたくさん惑わされました。

子ども向けの絵本でも、可愛さにフォーカスした子どもっぽい絵本にはしたくない… 子どもたちが成長しても読み返したいと思える絵本。彼らがお母さんお父さんになっても、また自分の子どもたちと読みたくなる絵本を書いてみたい。
私の中に膨らんだその大きな夢はやがて執着になって、いよいよ絵本の雰囲気を決める絵柄の検討段階に入ったとき、とても迷ってしまいました(笑)


考えてもわからないとき、私は瞑想をします。
目を閉じ、呼吸に集中し、考えることをやめます。

それでも次々に浮かぶ脈略もない思考や妄想は止まりません(笑)
それに気づくたびにまた呼吸に意識を戻す…

とてもシンプルで簡単なことなのに、心がザワザワしているときは特に難しくも感じます。
そんなときはワザとあくびをしたり、瞑想なんかできなくてもどうでもいいさと、あえて思うようにしています。

そしてまた気楽に目を閉じて、繰り返し繰り返し、ただ今ここに居ようと試みます。

その日の意識も落ち着いた頃に次第に祈りに至っていたようでした。
私にできることが何かあれば 絵本にして 伝えさせてください…
そんなとても自然な想いが繰り返し浮かんでいました。


自力で産み出そうと思わない意識状態は安心感となり、ザワザワと心に吹いていた風はおさまって、その時の私の心はとてもリラックスしていました。自然な流れに任せていると、やがて森の景色が心に見えてきました。それが「モリスのコトリ」の世界の始まりでした。

カラフルなコトリが飛び交う空。
生まれたばかりの生命と、皆が祝福している今ここ。

それはワクワクドキドキとした興奮をともなうエネルギーが内側から噴出するような歓喜とともに膨らみ出しました。


まだ誰も起きていない真冬の朝5時ごろの瞑想中の出来事です。
私はアトリエの床に坐ったまま、目に見えない何かに誓った歓びと緊張感に包まれていました。
このプロローグの絵を見ると、やっと心の霧が晴れて、描きたい景色がいよいよ見えてきた決意の冬の早朝を思い出します。


また何か思い出したら追記します。
気が向いたらまたぜひ覗きに来てください。

(2023.8/17)



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