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「妖怪シェアハウス」が終わり、妖怪という存在がまた遠のいていくのではないかという考察。

妖怪とは。

妖怪(ようかい)は、日本で伝承される民間信仰において、人間の理解を超える奇怪で異常な現象や、あるいはそれらを起こす、不可思議な力を持つ非日常的・非科学的な存在のこと。妖(あやかし)または物の怪(もののけ)、魔物(まもの)とも呼ばれる。(Wikipediaより)

近年、最もメジャーなものを挙げるとすれば「妖怪ウォッチ」。妖怪という存在が世間一般に認知される様になった。それまでは何となく知っている程度の感覚であったものが、身近になり、また有名になったのは言うまでもない。(私が考えた妖怪イラストを挟むが、公式の物ではない為、どんな妖怪かは読者の皆さんの考えに任せることにする。)

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妖怪ブームの追い風。

そんな妖怪ブームに更に追い風を加えたのが、2018年から放送されたゲゲゲの鬼太郎(6期)、昨日(9月19日)最終回を迎えた「妖怪シェアハウス」である。

アニメやドラマという媒体で世間に妖怪の存在を提示し続け、時には恐ろしく、時には面白おかしく、人々の心を掴んだことだろう。

しかし鬼太郎や妖怪シェアハウスの終了に伴い、人々が妖怪という存在からまた遠のいていくのではないかと言うことを危惧し、私はこの文章を書いている。私は妖怪という存在は人々の想像力を掻き立て、心の豊かさを育む物だと考えているからだ。(そんなこと危惧する必要はないと思う方が大半であるが、私の妖怪への愛情ゆえ温かい心で読んで頂きたい。)

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極めて曖昧な存在である「妖怪」

妖怪シェアハウスをご覧になった方々は分かると思うが、お岩さんは看護婦、ぬらりひょんはサラリーマンとして、人間界に溶け込んで生活をしている。妖怪は、絶対にこの姿であるという概念がなく、「時代と共に変化し、想像がその姿の大半を占める存在」なのである。

例を挙げるとすれば、赤い鬼の姿をした「朱ノぼん」。登場する話や、地域によっては「朱ノばん」と呼ばれることがある。「ウブメ」は死んだ妊婦の妖怪とされ、子供を抱いた女の姿で描かれているが、鬼太郎では巨大な怪鳥の姿として登場する。

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忘れては勿体無い存在。

決して宗教的な意味ではない。例えばラッキーな事があったり、背筋がゾクッとすることがあったり、そんな時もしかしたら妖怪の力が働いているのかも知れない。妖怪とは恐れる存在であり、ユーモアを与えてくれるものだと私は考えている。実際に妖怪とシェアハウスしたり、妖怪を退治したりしてみたいものだとも常々考えているほど妖怪オタクな私は、読んでくださる皆さんにユーモアを忘れないで欲しいのだ。人との関わりが過疎化し、ただでさえ冷たくなっていく社会の中で、妖怪の話で笑いを読んだり、面白いなと感じることがあれば、より人生は豊かなものになる。

妖怪を身近に置いて、人生をちょっぴり豊かに、面白く。



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