:号外: "スーパーサローネ" 9月のミラノサローネ
"SuperSalone" è il titolo del prossimo Salone del Mobile, 5/10 Settembre
.(どこよりも早く,新しく,正確なミラノ デザイン情報).
今年のミラノ サローネ(サローネデルモービル)は特別エディションとして「スーパーサローネ」として9月5-10日まで、開催予定。
新要素、キュレーターの設置
衝撃的な、ほぼ2年間の空白後、特別な装いと新キュレーターのチームで新たなサローネが戻ってきます。形としては特別展示会と見本市を組み合わせたものに。スーパーサローネのキュレーターはステファノ・ボエリ氏 Curatore è Arch.Stefano Boeri 直ぐに、デザイナー、ディスプレイ、グラフィックデザイナーを含む共同デザイナーの国際チームを編成した。
同氏はボスコ ヴェルティカーレBosco Verticale ( 垂直な森)で一気にスターアーキテクトになり、更に昨日のサローネ2021のプレス カンファレンス会場のトリエンナーレの代表でもある。
新たな展示方法
スーパーサローネの実現させるアイデアは、新ビジョンと持続可能な生活へ配慮した、大規模なデザイン&ライブラリーです。今年の新製品発表だけで無く、過去18ヶ月間に企業が発表したプロジェクトやその歴史的製品も展示されます。見本市というよりギャラリーでの展示会。
コロナが収束せず2回目の4月サローネ延期発表で混乱の業界にとって、サローネ再出発への良い方法で停滞していた業界、企業、ミラノ市に息を吹き込むことが出来るでしょう。
2つの新サービスの登場
新サービスの1つ目は展示されている製品を購入できる新しいデジタルプラットフォームがミラノサローネでデビューします。
(収益の一部は慈善活動になる予定ですが、まだ明らかにされていません)
2つ目は、業界関係者のみでなく、一般の人々も毎日来場できることです。(これまではフィエラ会場への入場は平日はプロ専用で、週末のみ一般の人は入場可能した)
そして、地下鉄から直結する東門入口ではフォレスタ ミ(ミラノの森)プロジェクトとのコラボレーションの話もあります。このプロジェクトでは、200本の木で緑のレセプションエリアが作成され、見本市6日間の終わりには地下鉄フィエラ駅の周りに植えられる予定。
新たな共有スペースのデザイン
通常、サローネ デル モービルはフィエラ会場の20以上のパビリオンを占めていますが、今年は縮小されたバージョンになります。今回の使用されるキーワードは「ユニーク、持続可能、素晴らしい」であって、今までと非常に異なるイベントでしょう。見れるパビリオンの量が減ると、見れる製品の数も減少し来場する機会も少なくなる可能性があります。(今までは、広大すぎてとても一日では回りきれず、何日も来ていた)
減少した展示スペースをカバーするため、トークショーやライブ音楽イベントも計画されています。今まではパビリオンから次のパビリオンへと走り回っていた来場者が、立ち止まって音楽を聴くなど新しい経験... 多分、スーパーサローネは経済優先ではなく、より文化的なイベントになるでしょう。
今までいなかった「キュレーター」の新たな参加は、おそらくクオリティーを高める事を表しています。ボエリ氏は多くの要素を「まとめる」という大きな責任を与えられ、サローネに新たな息吹を吹き込み従来のファニチャーフェアーと異なるイメージを与えるでしょう。
主催者の代表 C、フェルトリン新会長 Claudio Feltrin は、次のように述べています。「9月のサローネが従来と違う別バージョンになることはよくわかっています。そして、ボエリ氏と特別編成されたチームによって設計された展示会で、より強化された改革や新サービスがサローネのイメージアップに結び付きけば、メイド イン イタリーのハイクオリティ化と共に私達のブランドの誇りになります」と。
そして、6月30日にはサローネの新しいデジタル プラットフォームがデビュー予定。プレスリリースには「オリジナルのコンテンツと展示されているデザインを分かりやすく&レイアウトされ、ユーザーは訪問前、訪問中、訪問後のイベントの中心がいる」と。
この「スーパーサローネ」が本当に、どのようになるか非常に興味深く、今後も注視していきたい。
前会長、クラウディオ ルーティ氏Claudio Luti (Kartell 社長)の突然の辞任劇や、コロナの影響で3密を避け、ソーシャルディスタンスをとり、仕方なく3分ののサイズでの開催の今回のサローネ。「サローネ・ミニ」と揶揄されず、その名のように「スーパー」となるだろうか?