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忠雄
2018年4月25日 23:12
もうすぐ五月。五月はこの詩を思い出す。五月に生まれ、五月に死んだ、寺山修司、五月の詩。 きらめく季節にだれがあの帆を歌ったかつかのまの僕に過ぎてゆく時よ 夏休みよ さようなら僕の少年よ さようならひとりの空ではひとつの季節だけが必要だったのだ 重たい本 すこし雲雀の血のにじんだそれらの歳月たち 萌ゆる雑木は僕のなかにむせばんだ僕は知る 風のひかり