時代にうまく乗っている人
オーディブルで聴きました。
チャンネル権は夫にほぼ独占されているので、あまりテレビを視ていません。
「笑っていいとも」も、独身のころ休みの日に見たことがあるくらいでした。
たぶん夫が関心を持っていなくてチャンネルを合わせないから、見る機会がないのです。
なのでタモリさんのことをよくわからないんですよね…
そこを割り引いても(そこを割り引いたら何が残る⁇)楽しく聴くことができました。
ずっと不思議に感じていたのが腑に落ちたことも。
明石家さんま、笑福亭鶴瓶、SMAPは「笑っていいとも!」のレギュラーだったんですね…
あの国民的番組を、見ておらず知らなかったので、彼らがある時いきなり看板番組を持ったように見えたのですよ。
これはつまり、ウルトラマンや仮面ライダーの主演男優がいずれ夜9時台のドラマに抜擢されるのと同じ構造です。
幼い子どもに付き合って特撮見ていたママが、子育てひと段落して夜ドラマを見る余裕ができて、そこに馴染みのあるイケメン俳優がいれば、癒しも倍増❤️
この流れはお約束ですが「笑っていいとも!」も、それやったんだなあと。
お昼を家で摂る主婦や、試験休みの学生や、夏休みの小中学生らがこぞって見ていた人気番組のレギュラーたち。
昭和のお父さんにとっての水戸のご老公様よろしく、時が流れても変わらぬ安心感をもたらしてくれるのかもしれません。
著者は、タモリさんは若い人にリスペクトされていると言います。
大昔のテレビに出始めの頃のタモリさんはちょっとアンダーグラウンドな匂いのする不可思議な魅力がありました。
時代の先ゆく、とんがった人たちからの評価が高かった。
それが伝説化してなんかすごい人なのだ、とリスペクトされている…
目から鱗の発想になるほど!、と膝を打ちました。
私がもう一つ腑に落ちたのは、某NHKの地政学的な人気番組に関してです。
私もあの手の話は大好きです。
とは言え、行ったことがある場所、住んでいる地域やかつて住んだことがある地域に限ります。
現地を知っているから面白いのです。
タモリさんは、三十年も毎日テレビに拘束されていたのに、何処の地域のこともまるで現地に足繁く通ったように詳しいです。
人に解説するにはその何倍も研鑽を積まねばなりません。
タモリさんは、ナビゲーターの研究者が感心するくらいお詳しい…ところのチラ見せ方が素晴らしい。
そんなところ、タモリさんはテレビの人だけと、インタラクティブなインターネットと親和性があるように感じています。
聞いたことがあることを、知っているように語ることができる、語ることに違和がない、
みんなが発信する時代に、そんなところもリスペクトされる要因ではないでしょうか。
ほんとうに、時代にうまく乗っている方に思います。
※かわいい猫ちゃんとTVの画像はユウスケツルタさんよりお借りしました。
ありがとうございます♪