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自意識不足
年のせい、にばかりしてはいけませんが、最近はあまり怖いものがなくなりました。
場数を踏んで、失敗や後悔がその時思ったほど人生に大した影響を及ぼしてないことを知った故かもしれません。
でもこれって、鈍感になった、ということでもあるんですよね。
若い頃は、人にちょっと何か言われると、眠れずに悶々と寝返りを繰り返した夜も数知れず…
もう十何年、そんな朝を迎えていません。
嫌なことがあっても布団に入れば瞼が合って、目覚めればすっかり忘れています。
一つの問題について、追求するだけの余力が無くなりました。
反芻しなければ記憶の外に追いやられてしまいます。
物忘れが激しくなったのも、楽に生きられる要因かも…
とはいえ、そう手放しで喜んでいるわけにはいきません。
忘れてしまったからといって、何事もなかったわけでもなく、必ず相対する人や事象があるわけで。
また、体良く忘れて同じことを繰り返している可能性も無きにしも非ず。
いつもいつもいいものばかり落として歩いているとは思えないので、無意識に落としたものが積み上がって、自分の知らない"わたし"が形作られているかも知れません。
自意識は過剰であれば生きづらく、損なえば他者を生きづらくさせてしまう。
年を重ねたら、自分が傷つくことなんて減るのだから、周りの人を傷つけないように注意していなければ、と思います。
もうこれからますます、誰も教えてくれなくなるばかりですから。