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畝傍の森の若桜友苑


「橿原森林遊苑は、橿原神宮の神苑でもあるのでしょうか。いつも深い森です。すこしさみしい雰囲気があります」



が、実はこの森の一角に、ひっそり隠れるように、しかし明るい日の射す「若桜友苑」があります。


若桜友苑は、四季折々の花が咲く、手入れの行き届いた清浄公園なのです。畝傍山を麓から仰ぎ見ることのできるスポットでもあります。



若桜友苑の由来

この公園は戦没者の英霊を慰める慰霊公苑です。園内には過ぐる太平洋戦争の末期、祖国存亡の危機に一身を投じて当たるべく、学業半ばにして海軍飛行機搭乗員を志願し、十代の若き命を国に捧げ、空に海に散華した「第十三期海軍甲種飛行予科練習生」出身の戦没者一千余名の英霊を祀る「甲飛十三期殉国の碑」が建立されております。
(中略)
この公苑が四季折々に咲く花と共に多くの人々から愛され親しまれるとき、殉国戦没者の栄光は、この地に永遠にとどめられることでしょう」
(説明板より抜粋)



今は真冬。

植物はみんな枯れて、すっかり葉を落とした公園は、森林公園よりももっとさみしくあってもおかしくないのですが、厳粛な気持ちの中にも、どこかほっとする空間でした。



畝傍の森の 慰霊碑を
春さくら
夏ほとゝぎす
秋は月
冬雪つもりて
我ら見守らん


2025.1.12