室戸紀行③ DAY1-3 「四国最東端 蒲生田岬」
小松島港にフェリー栄華の影を追い、「道の駅・公方の郷なかがわ」でお昼を済ませ、国道55号線を一路南下。
30分ほど走ったところ、前方に「四国最東端 蒲生田岬」の標識を見かける。
またも「おっ」と。
事前情報を持たないが、「四国最東端」が気になる。行ってみようぜ。
てなわけで、だいぶ距離がありそうだったが、蒲生田岬に向けてハンドルをきる。
蒲生田岬は「かもだみさき」と読むらしい。灯台もある。
紀伊水道に突き出たこの半島。集落や漁港があるのだろうか。
地の果てのような予感もする。
30分ほど走ったか。岬に着く。
岬までの道のりは、狭小なカーブ区間や、アップダウンがあって、けっこう時間がかかった。
広い駐車場がある。一人占め状態。辺境に来た思いひしひし。
見えている島は、伊島というらし。無人島なのかしら。
「恋の日の白き灯台黒揚羽
せいぎ」
黒くつるつるの綺麗な句碑。
後日調べると、2017年、「なると俳句会」(徳島市)さんが建立されたという。「せいぎ」は、福島せいぎさんといって、同句会代表の方らしい。
句碑は、蝶をイメージさせる黒御影である。
恋の岬と蝶で相性良いと思うが、「黒揚羽」の「黒」はどう解釈するのだろう。
見たままの句として読めば、ああそうか、なのであるが、黒い蝶が、恋の日を思い出している老境の作者と重ねてのものであれば、白と黒の対比で、いろいろ考えさせられる。
また蝶の形は、また黒い「心の臓」のようにも見えないこともない。
「いえ、恋の日を思い出すあなたは、真っ白よ」
そんなふうに海風(私)が囁いているのかな。←個人の感想です。
話をもとに戻します。
灯台の岬まで海岸沿いに歩きます。
蒲生田岬灯台(かもだみさきとうだい)
大正13年10月1日点灯
徳島県阿南市椿町(蒲生田岬)
北緯 33ー50ー03
東経 134ー44ー58
単せん白光 毎3秒に1せん光
光達距離 5.0海里(約9Km)
この道は、たぶん風が強いと、波がかぶさるだろう。
伊島の人口は100余人。
目を凝らすと、伊島の手前(西)にある二つの小島が重なっている。
二つの島は無人島だという。
途中で引き返したくない。行けるところまで行く。こんな性格でさんざ失敗してきたというのに…
さらに先へ行く。階段を下りる。
このあと、海崖沿いの道は行き止まり。そこから森の中に迂回路があったので(灯台には戻らず)山道を駐車場まで戻る。
こうして、予定にない蒲生田岬巡りを終えましたが、良きものを見たと思う。
知らないことを知ることは喜びであるに違いないから。でも十分注意しよう⚠️
[地質・岩石]
つづく
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