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晩秋の吉野山1 下千本~大駐車場から蔵王堂まで

11月7日は立冬です。

なので、昨日(11月6日)訪れた吉野山に、桜の花はありません。また、紅葉にもちと早かった。

本記事は、そんな何もない吉野山の「下千本(しもせんぼん)」界隈のリポートです。(以前にも同じような記事投稿したかも)

歩いたコースは、題にあるとおり、「大駐車場(観光駐車場)から金峯山寺蔵王堂まで」の約一キロ。そそくさ行けば徒歩二十数分の道程です。

が、今回は、観光拠点の蔵王堂まで、まっすぐすたこら行かないで、横道に迷うことを楽しみとしました。

「へえ~こんななんだ」
と思える新鮮な景を探して。

以下、写真で綴る晩秋の下千本界隈です。


大駐車場(観光駐車場普通自動車1000円)からスタートです
駐車場の一角にある「軽食・珈琲」「吉野みやげ」のお店。まだ朝早いからか閉まっとる
駐車場の南面の小山は「嵐山」である
「お茶処 らんざん」。「らんざん」はむろん「嵐山」の読み
正面の高い山は「竜門岳(904m)」だ。あの山越えてきた
京都嵯峨の嵐山・保津峡のルーツはここ吉野だった
吉野桜名所に「下千本」「中千本」「上千本」「奥千本」あり。今回は「下千本」止まりだが、次は「中千本」を深く訪ねようと思う(時期未定)
下千本から北を望む。山稜の向こうは大和盆地である
実は、今日の目的はこれ。「日本最大の秘仏・青の権現」さまを観るため
大駐車場(観光駐車場)から蔵王堂まで1.0kmぐらい。全然たいした距離ではないが
この時季「紅葉のライトアップ」してるんだ
「いつかまた訪ふといいつヽみ吉野のわが植えおきし花を来て見む」(「吉野紀行」)
南を望む。桜の木はすっかり裸
吉野山尾根に延びる県道桜井明日香吉野線(狭い)
「七曲がり」(自動車不可)が県道と出会う所を「攻めが辻」というらし。南北朝合戦の場所だ
路傍に芭蕉句碑。芭蕉も西行も吉野を訪れている
読めません1
読めません2
「…曙黄昏(あけぼのたそがれ)のけしきに向ひ、有明の月の哀れなるさまなど、心に迫り胸に満ちて…」(「笈の小文」)←名文
横道1
(明日は立冬だもんね)
東(川上村方面)を望む
すこし紅葉しておりました
「み吉野の紅葉の坂の上に墓」(墓地がありました)
横道の御利益(景)
「心に迫り胸に満ちて(『笈の小文』)」…と陶酔しているとすべってコロリン
吉野山の地層=白亜紀付加体の混在岩。付加体は海底堆積物である
(緑泥片岩?)
「大峯なんたら」と書いてある(読めません)
紀州青石? 自然石がそのまんま板碑のやう
近鉄吉野線「吉野駅」。この駅から黒門のある県道のところまでロープウエイで登れる(私は車)
朱の反(そ)り橋が見えてきました
「大橋」といふ。いよいよここからか、という感じする
実はこの大橋、下に相応の川がない。大塔宮吉野城(山城)の空堀に架かる橋なのである
下に穴は空いている。水抜きではあるのだろう


雨が降れば少しは水が出てくるのだろうか(それとも人用のトンネルかも?)
ロープウエイ「吉野山駅」は大橋をすぎてすぐ
山下は近鉄吉野駅の終着駅・吉野駅である
黒門が見えてきました
金峯山寺総門・黒門
振り返ると、こんな感じ(黒門坂)。焼栗売ってる
この様式の門を「高麗門」という。切妻屋根が三つある
横道2
ここは災害時の緊急避難場所になっているようだ
横道3
「銅(かね)の鳥居」を望む
清浄な感じする佇まい
煙突。薪ストーブかな?
紅葉
トタン屋根と紅葉は良く似合う。金属(硬)と植物(柔)の取り合わせが良い
「ようこそ」「アリガト」
来迎山弘願寺(こうがんじ)(道沿い)。石造りの観音様がこちらを
銅(かね)の鳥居
(逆光でした)
「吉野なる銅の鳥居に手をかけて弥陀の浄土に入るぞうれしき」←個人的には「急ぎません」
観光客少なし
廃旅館?


歩く道のその先に、巨大な覆屋が見えてきました。二王門です。

国宝・金峯山寺二王門保存修理工事が行われているのです。令和十年度竣工予定だそうです。

覆屋の中に二王門。その向こうに、見えませんが国宝・蔵王堂があります。


解体工事及び発掘調査を終えたところのようです
蔵王堂には巨大な蔵王権現像が三体。中央像の背丈は七メートルを超えるという。ぎゃー!


国宝・蔵王堂の「日本最大 秘仏本尊 特別ご開帳」のリポートは次の記事にて。


つづく。


2024.11.7(訪れた日2024.11.6)