巣山古墳~奈良県広陵町
ひさびさの墳活です。
馬見古墳群には250基以上の古墳があって、そのなかで最大の古墳が「巣山古墳」になります。
巣山古墳は、国の特別史跡として指定を受け、平成12年からは、史跡整備と発掘調査がおこなわれているようです。
[巣山古墳] 前方後円墳
築造時期 古墳時代中期(1600年前)
墳丘全長 220m
後円部の径 約130m
高さ 約19m
(全国23位の規模)
明治期に盗掘を受けているが、形象埴輪などが数多く出土しているという。
発掘調査と史跡整備の進捗状況は詳しく把握していませんが、まだ完成には至っていません。
巣山古墳は、大王の墓域が佐紀から河内へ移動する時期(4世紀後葉から5世紀にかけて)に築かれた前方後円墳です。位置的にも、佐紀と河内の中間であることにも注目したいと思います。
古墳や史跡は、美しく整備すればよいというものでもありません。どのような整備構想ですすめられているのか気になるところです。
馬見丘陵公園南エリア側(「古墳状高まり」側)から巣山古墳に立ち入ることはことはできません。巣山古墳は整備工事中(今は工事してなかったが)であり、進入口らしきところのゲートは施錠してありました。
それで巣山古墳の南の集落側から外堤に入りました。そこにはゲートも施錠も立ち入り禁止の看板も見当たりませんでした。たぶん周濠が農業用水(かんがい)として利用されているようなので、その取水管理のために開放されているのだと推測します。深入りせずに、外堤から古墳外形の写真だけ撮ってすぐに戻りました。
小雨がしとしと降る昼下がり。
2024年6月