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瀧と淵とカワガラスと~丹生川上神社中社



一級河川高見川の上流に鎮座まします丹生川上神社(中社)の秋祭りがあるというので車を飛ばして行ったものの、今は喪中であったことに気付き鳥居はくぐらず、神社脇の「東(ひむかし)の瀧」「夢淵(ゆめぶち)」あたりを逍遙してまいりました。


現地説明板(拡大)。丹生川上神社は高見川に囲まれている。滝と淵は橋の上流(右)にある
高見川は紀の川(和歌山県)の源流である。紀の川は奈良県域では吉野川と呼称され、さらに上流が高見川となる。分水嶺の東は、もう三重県だ
このあたりの岩相は混在岩という(なんとなんの岩種の混在なんだろう?)


丹生川上神社への参拝は除けて、川の対岸へと橋を渡り、瀧と淵を見に行く。


日裏川(太鼓橋の下)と四郷川(右)が高見川に合流している
つまりここは三川合流の地である。三川合流によって「淵」が形成されたのだろう
「東の瀧」は「龍神の瀧」ともいう。丹生川上神社は、言わずと知れた水の神様であるから
龍が昇る…
…ように見えなくもない
瀧のすぐ横に山口誓子句碑が
山口誓子の経歴を確認していたら「山口青邨らと東大俳句会を再興」とある。山口青邨氏は黒田杏子先生の師であり、高田正子先生もまたその師系であった


実は、丹生川上神社は3ヵ所ある。いずれも紀の川水系であるが、それぞれに異なる支川の源流に立地する。

丹生川上神社上社     奈良県川上村(吉野川)※吉野川本川
丹生川上神社(中社)   奈良県東吉野村(高見川)※吉野川支川
丹生川上神社下社     奈良県下市町(丹生川)※吉野川支川

丹生川上神社については、神武天皇戦勝祈願の地とされ、また天武天皇による神社建立など、その由緒を語ればきりがない。
…と言いますか、調べればきりがない(なんや知らんのかい)ので、この記事では割愛します。

で、今回は、秋晴れの下の高見川の清流を愛でかつ堪能しましたというレポートで終わります(手抜きですまん)


鳥居の前まで(まだ太鼓台は集結してません)
丹生川上神社。正式名称には「中社」がつかないらしい(ここだけ)
「小川祭り」は「喧嘩祭り」ともいう。少年の日に見た郷里(他府県)の秋祭り。ふとん太鼓が競い合うあの光景を思い出したかったのでここへ来てみたが見れずに残念であった


[おまけ]

夢淵のちょっと上流でカワガラス発見しました。

見えますか?
よく流されないね!


カワガラスは川底を歩き、水中昆虫などを捕食する。群れることはないそうだ。



丹生川上神社(3ヵ所)については後日また記事にしたいと思います。


おしまい

2024.10.13