日本最南端 海金剛 Umikongou
海金剛(うみこんごう)は、紀伊大島の東端・樫野埼灯台に真向こう絶景の荒々しい海岸です。
串本側から紀伊大島へは、平成11年(25年前)に立派なアーチ・ループ橋が完成して、車で往き来できるようになりました。大島にある樫野埼灯台や海金剛などへも、船に乗らずに容易に足を運ぶことができます。
かねてよりジオパーク(「大地の公園」)に関心を持ってきました。46地域ある日本ジオパークのうち、もっとも身近なジオパークは、南紀熊野ジオパークです。それで南紀熊野をフィールドに地質を遊んでやろうというのが私の願望なわけです。
南紀熊野ジオパークのエリアは、和歌山県の新宮市、串本町ほか7町村と奈良県(十津川村)の一部から構成されています。
「南紀熊野ジオパークは、プレートの沈み込みで生み出された3種類の大地が同じエリアでみられる日本でもたいへん貴重な場所です。」(南紀ジオパーク推進協議会のパンフより)
3種類の大地とは、火成岩帯(マグマが冷えて固まった岩石)、前弧海盆堆積帯(浅い海にたまった砂や泥が固まった岩石)、付加体(深い海の砂や泥が陸地に押しつけられてできた岩石)のことで、これから見に行く紀伊大島の海金剛は火成岩帯になります。
前置きが長くなりました。
さっそく南紀熊野ジオパークの、ほんの一景かもしれませんが、なかなか見応えるのあった海金剛を、写真中心でご紹介します。
本年3月22日は快晴でした。
海金剛の荒々しい景観は、マグマ由来の岩(火成岩)が太平洋の荒波によって削られてできたのだという。
この絶景を、私の頭上、天空の高みから楽しむ?ことを日常とするトンビが飛んきました。(トンビだと推測。)
トンビ、って、けっこう大きいんですね。
二羽のトンビ
…喧嘩している?
じゃれ合ってる?。。。わかりません。
海と陸が交わるむき出しの海岸。恐るべし。その景に震えるのは、この噴き上がる風の中に、糸電話よりも細い糸かもしれないが、それが見えてきて、ダイナミックな地球内部の声がダイレクトに聴こえるのではないか、と妄想しているからだと思うのです。
2024.3.22
(2024.4.3記)