見出し画像

映画『サンセットサンライズ』の感想

あらすじなどあまり詳しい情報をとらずに観た。

およそ既知であったのは、①三陸のある海沿いの町が舞台であるらしいこと、②そこは東日本大震災の時津波に襲われたのであろうこと、③菅田将輝、井上真央が主演であること、④そして劇場公開が阪神淡路大震災の日(本日1月17日)に設定されていること…ぐらい。

この数点の情報から、自分なりに内容をイメージした。つまりこれはどうやら東京のサラリーマンが東北震災復興現場で体験するヒューマンなドラマではなかろうか。←チラシに書いてある
恋あり、笑いありの。


菅田将輝、井上真央はともに魅力的!


この映画の「公開初日」に映画館に足を運んだ理由の一つ、いやその理由は二つある。極めて個人的な、ですが…笑

一つは、タイトルの『サンセットサンライズ』
実は、noteに同じタイトルで記事を書いた。二ヶ月前である。内容は室戸岬の旅のリポート。本映画とは全く関係ありませんが。タイトルが同じだというだけ笑

二つ目は、本日1月17日、阪神淡路大震災を取材した拙作「小説『しまの記憶』」をnoteに投稿した。東日本大震災と阪神淡路大震災。どこであっても震災は人ごとではない。体験があるから。


妻を誘ったが今ちょっとすれ違いありて一人になった



そして映画鑑賞の結果はどうであったか。以下は個人の感想です。

観る前に予想したテーマは、だいぶ小さく狭いものであった。映画の中に、いくつもの、おおきく膨らみそうなテーマがあった。

例えば、震災復興のリアル(舞台は気仙沼?)、そんな中でのコロナ禍の生活(2020年頃を描いているようだ)、都市と地方の格差問題(所得、近代生活の快適性等)、過疎化、空家の増大など、現代の社会問題が随所に見え隠れしていた。少し欲張った感じもするが、エンターテイメントとしては面白いに違いない。
クリエイター(脚本家、監督)の主張(言いたいこと)が慎ましいのもいい。観客は自分なりに考えるから。そういう余韻がある作品が良い。

主演二人は言うまでもないが、脇役がとてもよかった。個人的には、池脇千鶴、白川和子、松尾貴史。中村雅俊演じる父は、どうだろう。もう少し翳りある部分を見せてもよかったかもしれない。(脚本?)

彼らの演じる一人一人の人間には、それぞれに独立してメインストーリーとしてもよいほどの背景が感じられた。それだけ演技達者だったということだ。

ということで井上真央さんの魅力が一番の映画でした。←論理でなく笑

以上は個人の感想です。


まず腹ごしらえした。ポークカレー3辛



この映画には原作があって、楡修平氏の『サンセット・サンライズ』と知った。
さっそくKindleした。これから読むところです。

※ヘッダーの写真は室戸の海です

2025.1.17