唐古・鍵遺跡の夜明け
おととい投稿した「蓮の花の咲く音」が、思わせぶりなタイトルもあってか(笑)けっこう人気だったので、柳の下のどぜう、とばかり、今日も夜明け前突撃レポやらかします。
場所は、奈良盆地の真ん中あたりです。ここに弥生時代の環濠集落の遺跡で、現在、唐古池を囲む形で整備されている「唐古・鍵史跡公園」があります。
公園の面積は約10ヘクタールほどのようですが、その地下の唐古・鍵遺跡そのものは、もっとでっかいです。どれほど大きいかといいますと、42ヘクタールにおよびます。おなじく弥生時代の遺跡・吉野ヶ里遺跡が「40ヘクタールを超える大環濠集落」(吉野ヶ里歴史公園HPより)らしいですので、ほぼ一緒ですね。
さて、当地方の日の出は午前4時56分。よって、午前4時過ぎには、現地に到着いたしました。
公園隣の道の駅に車をとめて、歩いていきます。
唐古・鍵遺跡のシンブルタワーとなった楼閣が見えます。樹木があるところは唐古池の堤防ですね。
唐古池の堤防の向こうが東です。すこしあかるくなってきています。
唐古池はいまも農業用ため池の機能を有していますが、史跡公園の中央に位置し、うるおいの親水空間を演出しています。
午前4時32分。
おなじ時刻に撮っても、方向を違えると、違って見えますね。
唐古池の東側にも公園は広がっています。
正面の山並みは、盆地東端に立ち上がる龍王山(586m)です。
いよいよですかね。日の出。
午前4時35分の東の空。
このあといっきに明るくなってきました。
夜が明けたのです。あかあかと。また、しらじらと。
史跡公園の東側の田んぼにはヒマワリが植えてありました。景観作物ということなんでしょう。
畑を突っ切るデッキから振り返りますと(西方向を見る)、ほぼおなじ高さ、大きさのヒマワリが、元気よく黄色の顔を見せておりました。
綺麗だなー。と感激しておりましたところ…
いや、まてよ。ちょっと、コワいかも。と思いはじめました。
だって、無個性ですから。みんなおんなじなんですよ。おんなじ方向を見ているんですよ。
これは人間に置き換えますと、だいぶ、コワいことです。
みんながおんなじ方向を向いた結果が、公園内の一角にありました。
近くに海軍柳本飛行場があったんですね。飛行場を守るための高角砲の台座遺構です。
結論。みんな、それぞれに、それぞれでいましょうね。(←個人の感想です。)
2023.7.17 朝