見出し画像

大阪杯1週前追い切り診断

4/5(日) 大阪杯(GI) 阪神 芝2000m

今振り返っても大阪杯GI昇格初年度にあたる2017年キタサンブラックの1週前追い切りはエグかった。

栗東・清水久厩舎といえば、坂路なら2本追いは当然、CWコースなら長めから時計を出すにしても1Fの平均ラップ14秒台前半は当たり前。

これを13秒フラットの時計で走り切っていたのが当時のキタサンブラック。

追い切りというと、最後の1Fの時計や動きに目が行きがちですが、例えば6Fの地点から時計を出しているのであれば全体時計から割る6すれば1F当たりの平均ラップが算出されるわけで、全体の負荷レベルを測定する際は地道な作業ですが、電卓片手にぱちぱちすると勉強になるのかなと。

ま、そこはこのnoteで書けよという話でもあるので、さっそくですが大阪杯の話に入りましょう。

実は今から大阪杯出走馬の1週前追い切りVTRを観るのですが、金子オーナーまたしてもGI3頭出しですか。

昨秋のGIシーズンもそんな感じでしたな。

マカヒキ、ワグネリアン、ジナンボーって並びもザ・金子ファミリーみたいな構図で嫌いじゃない。

引退後の種牡馬入りどうこうの話になってくると、それぞれGIタイトルは手にしておきたい場面でしょうから、政治的な要素も最低限念頭に置いておく必要はあるなと。

そんな中、サンデーRの牝馬が2頭、クロノジェネシスとラッキーライラックが参戦しますよと。

もちろん、牝馬ですから種牡馬入りどうこうの話ではありません。繁殖入りのほうですねと。

詰まるところ、ダノンキングリーにしても、ブラストワンピースにしても、ザ・金子ファミリーにしても、真剣に種牡馬入りを狙うなら、牝馬を勝たせるシナリオはまずないわけで、その辺りの事情を勘繰りたくなる場面だなと。

そうそう、追い切り診断前に、なぜ種牡馬入りの話をしているかといえば、過去3年の大阪杯の勝ち馬はすべて種牡馬入りを果たしているから。

キタサンブラックとスワ―ヴリチャードは名門・社台スタリオンステーションへ。

アルアインは日高・ブリーダーズスタリオンステーションへ。

この受け入れ先については少々引っかかるところで、ノーザンF生産馬でサンデーRの所有馬であったアルアインが、社台スタリオンステーションでスタッドインできなかったとすると、これはいわゆるディープの血の飽和状態を表す典型パターンじゃないかと勘繰りたくなるタイミング。

現に、馬産地の評判というか噂話として有名なネタが、

・吉田カッツミーはモーリスには相当力を入れている
・シャトル種牡馬として豪州にも送り込み国内外で稼ぐ算段だ
・その布石として豪州競馬と関係値の高い香港遠征にこだわっている

などなど、まぁ、2週間ほど前に、直接知人から耳にした話ですが、あながちその通りなんじゃないかと思いますよ。ええ。

で、改めて話を戻すと、ディープ産駒のダノンキングリーにルメールの話もあったとはいえ、これ以上ディープ種牡馬揃える必要ある?という状況がうっすら漂っていると感じるのは私だけじゃないはずだ。

まず、大阪杯の追い切りパターンを整理すると、1週前追い切りが俗にいう最終追い切りでここでしっかり負荷をかけていない陣営の評価はもれなく落とすで正解。

それほど明暗はっきりしているので、もちろんこの後最終追い切り診断のnoteも公開するのだけれども、1週前最終追い切りの内容を侮ってはなりませんというお話です。

ということで大変お待たせしました、今回のnoteで大阪杯の勝ち馬をしっかり意識してもらえれば幸いです。そう書いてますので。

ここから先は

2,049字

¥ 1,000

いつもありがとうございます。感謝。