「Artroduction」について
只野はクリエイターとして制作をやる傍ら、「クリエイターが表現で食っていける仕組みを作る」ための活動もしている。その一つがインディーズ映画上映イベント「Art box CONFUSION」そしてもう一つがクリエイター紹介企画「Artroduction」だ。
最初に、活動内容とその目的を明示する。
Artroductionの活動
●ツイッターアカウント@artroduction での、クリエイターとその作品の紹介
●Youtubeでの番組配信(5月から開始予定)
ざっくりいうと「クリエイターと作品を宣伝してます」
Artroductionの活動目的
●インディーズで活躍するクリエイターの作品や活動、魅力を紹介、発信することで、クリエイターの活動を促進する
(ex 知名度向上、ファンの獲得、オファーの促進)
●視聴者にマスプロダクツなものとは違う魅力をもつインディーズ作品=未知の体験を提供する
●上記の活動によって、クリエイターが芸術活動に専念して生活できる仕組みを確立させる
ざっくりいうと「クリエイターが食っていける方法を模索していきます」
以下、只野の表現活動に対する考え方をまとめる。
ツールの発展、普及によって、以前に比べて表現活動の敷居は格段に下がった。一方、その活動によって収益を得て生活するのは難しい。良い作品を造らなければいれないのはもちろんだが、
①収益化の手段が限られている、またはクリエイター自身が収益化のノウハウがない
②今のこの国において、表現活動は労働(対価が伴うもの)して認められにくい(言葉を選ばずに言うなら、趣味や酔狂ごととして扱われやすい)
おそらくこのような理由から(本当はもっと詳細に語れるはずだが今回は割愛する)、多くのクリエイターは普通に仕事をしながら、稼いだ金と可処分時間を使ってもの作りを造っているのが現状だろう。そのライフスタイルに納得している人もいれば「表現で食っていきたい」「生活のための仕事に使う時間を制作に当てたいのに」という人もいるだろう。
芸術は生命活動に必要不可欠なものではない。しかし、芸術が現実の常識から解放された世界を提示することで、人はまだ見ぬ世界を体験することができる。それは、現実に疲弊している人にとっては救いになりうるし、文明社会の発展にも寄与している。
当事者の自分が言うとポジショントークになってしまうが、芸術は人類にとって必要なものであり、表現物の制作を行う人々の価値は、現在認識されているよりも高いはずだ、と只野は考える。
只野自身、映画や舞台、音楽、絵と向き合い、美しい世界に浸ることで、それを形にしたいという情動がみなぎり、それが生きるうえでの燃料となっている。また、芸術に向き合うことが自分の人生にとって最も価値があることであり、人生の時間をなるべくそれに注ぎたいと思っている。
社会にとっても、自分にとっても、芸術はより尊重され、活性化していくべきであり、そのためにはクリエイターが活動に専念できる=活動で生活できるだけの収益を得られることが重要なのだ。
以上のことから、自身の表現活動とは別にこうした活動をしている。
2020年4月10日。新型ウイルスの影響で多くのクリエイターにいつ終わるかもわからない向かい風が吹き続けている状況に際し、Artroductionも本格的に動き出すこととなった。さしあたり、4月中にクリエイターのオンライン交流会、5月からYoutubeで番組配信を行う。これを見たクリエイター、只野の想いに共感してくれた人はぜひ今後の動きをフォローしてほしい。
Artroduction ツイッター
https://twitter.com/artroduction