浅草と合羽橋へ
2025年1月6日の月曜日。
今は夜。
今日は午前中から職場の同僚とお出掛け。
10時頃浅草へ到着。
朝ご飯も食べずに家を出て来たため、まずは腹ごしらえ。
ずっと行きたかった、念願のお味噌汁専門店へと足を運んだ。
ごろごろ野菜と角煮のすんごい豚汁セット。
梅おにぎり、明太子チーズのおにぎりと共にいただく。
美味し過ぎる。
豚汁に入っている角煮は味がしっかりしていて、野菜もごろごろで満足感がある。
何よりも温かさが胃に染み渡る。
お味噌汁を飲む度に、日本に生まれて良かったと切に感じる。
おにぎりに関しては、海苔が絶妙。
食べ始めはパリパリなのに、口に含むとしっとりとした食感に変わっていく。
この美味しさを表現し切れない自分の語彙力もどかしくて悔しい。
梅のおにぎりも酸味と塩味のバランスが丁度良い。
周りに纏っている紫蘇も良い味を出している。
お豆腐は塩で味付けというシンプルさであるが、滑らかな食感と豆腐自体の旨味が引き立っていて美味しい。
おにぎりは他にも何種類かあり、全て制覇したいと思うほどに美味しくて大満足のお昼ご飯だった。
お腹も満たされたところで、次は初詣がてら浅草寺へ。
浴衣を着た海外の方があちらこちらで写真撮影をしている。
こういった景色を見ると、あぁコロナは収束しつつあるのだと思う。
人が溢れ、活気があることの素晴らしさをひしひしと感じる。
新年ということもあり、人がみちみちで進めないほどの混雑を想像していたが、思いのほか混雑しておらずいくらかスムーズに本堂まで辿り着くことができた。
同僚から「お賽銭は115円が1番良いらしいよ!」と言われ、2人で115円を納めお参りをする。
いつもは「充分にご縁がありますように」の意味を込めて15円を納めていたため、115円を収めるのは初の試みであった。
「115」というのは風水的に最強の数字で天下を獲る数字と言われているらしい。
ひとつ賢くなった気がする。
教えてくれた同僚に感謝だ。
その後、2人でおみくじを引く。
同僚は大吉、自分は吉だった。
吉のおみくじが言うには、何事も急がず、こつこつと続けていけば良い結果が得られるでしょう、とのこと。
こつこつ続ける。
それは自分の苦手分野だ。
夏休みの宿題も終盤の2日で慌てて手を付けるタイプの自分。
これは自分を変えるべしという仏の思し召しなのか…
そんなことをぐるぐる考えつつ、我々は歩き始めた。
浅草でいくつか食べ歩きをしつつ、我々は今日のメインイベントの合羽橋へ向かう。
食品サンプルが大好きな我々。
お目当ての食品サンプル屋さんへと足を運ぶ。
ずらりと並ぶ食品サンプル。
どれも作りが精巧で美味しそうだ。
さっきお腹を満たしたばかりなのに、お腹が空いてくる。
食品サンプルの持つ力は偉大だ。
あれが良いな、これも良いな、そっちも良いな。
店中の食品サンプルを何度も何度もぐるぐる見て回り、やっとの思いで購入品を決定。
自分は大好きなカマンベールチーズのキーホルダーと、海苔を模したブックマークを購入。
これで大好きな読書がより一層捗りそうだ。
いやぁ、とても良い買い物をした。
買い物を終え、時刻は14時前。
同僚が夜から用事があるため早めの解散予定とはいえ、夜ご飯にするには早過ぎる。
夜ご飯まで何か飲み物でも飲んで語らおうかと、散歩中に見つけた雰囲気の良いカフェへ。
そこは、1階の奥がオフィスになっているカフェだった。
我々は飲み物を頼み、席につく。
周りには海外の方が沢山居り、普段聞き馴染みの無い言語が溢れている。
何だか海外に来た気分になって心地が良い。
(海外に足を運んだことは無いが…)
2人で飲み物を飲みながら、ゆっくりと語らう。
そこで、同僚から「恋人が出来た。」と伝えられた。
以前から良い人が居るとは聞いていたため、そろそろかと思っていたが、ついに恋人になったのだ。
恋人のことを話す同僚はとても綺麗で美しくて幸せそうだ。
嬉しい。とても嬉しい。
それと同時にやはり淋しい。
同僚とは数年間職場が同じで家も近いことから、よくあちこちに遊びに出掛けていた。
同僚は「今までと何も変わらないよ。」
そう言うが、こちらとしてはそうもいかない。
恋人が居る同僚を今まで通りあちこちに連れ回すのは、本当に同僚を思ってのことなのだろうか。
そんなことを思ってしまう。
遊びに出掛ける頻度も減ってしまうのだろうか。
かなり頻回に遊びに出掛け、多くの時間を共に過ごして来たからこそ淋しい。
100%心から同僚の幸せを願えない自分は心が狭いなぁ。
そう思った。
でも、恋人のことを話す同僚は本当に幸せそうで。
このまま傷付くことなく幸せに過ごして欲しいと思う。
それは紛れもない本心だ。
「おめでとう。本当におめでとう。幸せになって。」
口から出たその言葉に嘘は無い。
そして、口にしたカプチーノはさっきよりも少し苦いような気がした。
話している内に良い時間になり、我々は夜ご飯へと向かう。
寒い中歩いていたため温かいものが食べたくなり、おでん屋さんへ。
とても雰囲気の良いおでん屋さん。
趣のある内装を楽しみながら、エレベーターで2階へと上がる。
カウンター席に案内され、同僚と自分は肩を並べて腰掛ける。
店内に充満する出汁の香りが鼻腔をくすぐり、それだけで心が躍る。
壁に掛けてあるおでんのメニューを見ながら、同僚と食べたいものをピックアップする。
大根、卵、たこ足、こんにゃく、大根、ちくわぶ…
どれも魅力的で決め切れない。
散々悩み抜いた末、おでんのお任せ盛り合わせを注文。
お酒をちびちび口にしながらお通しを味わっていると、待ちに待ったおでんがやって来た。
そこには、大根、人参、ふき、ゆば、こんにゃく、焼ちくわ、魚すじが顔を覗かせ、その上に大きなはんぺんが鎮座していた。
どれも美味しそうで、何から食べたら良いのか悩んでしまう。
まずは、ふきをいただき、焼ちくわ、こんにゃく、人参、大根…と順に食べ進めていく。
出汁が染みていて咀嚼する度に口の中で味が広がっていく。
美味しくて美味しくて堪らない。
しっぽりとお酒を嗜みながら出汁の効いたおでんをいただく。
何て贅沢な時間なのだろう。
食べる順番にもお作法がありそうだが、今は深いことを考えずにただ目の前の美味しいものに集中しようと思う。
お作法はまた今度来る前に学んでおこう。
素敵な空間で美味しいものを食べるという贅沢を目一杯楽しみ、この気持ちを取りこぼさないようしっかりと噛み締めた。
解散の時間も近付いてきたため、我々は電車に乗り、帰路につく。
お互いの最寄駅に到着し、「またね。」と言葉を交わす。
解散し、ふと自分の左腕にある時計に目をやると、19時を示している。
何だかこのまま帰るのは少し早い気がした。
そうだ。昨日、買えなかった本を買おう。
そう思い立ち、自分は本屋さんへ足を運んだ。
店内を一周し、お目当ての本を探す。
やっと見つけた。
「書いたら燃やせ」
今、話題となっている本だ。
質問に正直に答えるだけで、意外な自分に出会うことができるとのこと。
今年の目標、「自分を知る」のにうってつけではないか!
そう思い、探し求めていたのである。
私はお宝を見つけたような気持ちでその本を手に取る。
新しい本の香りがする。
大好きな香りだ。
うきうきしながらレジへ向かい、軽い足取りで自宅へ向かう。
大雨でこのお宝が濡れないよう、この子をしっかりと守って家まで向かうんだ。
歩くこと十数分。
私はお宝を守り抜き、無事家というゴールに辿り着いた。
なんとも言えぬ達成感だ。
そして、ゆっくりとお風呂に浸かりながら今日のことを綴るべく私はこのnoteと向き合っている。
今日は色々なことがあったなぁ。
今日はもう遅い。
「自分を知る」ための本。
そいつと向き合うのは、また明日にしよう。
素敵なものと沢山触れた1日だった。
明日はどんな自分と出会えるのだろうか。
note2日目にして何だかかなりの長文になってしまった。
そんな日があっても良いかな。
さぁ、明日に備えてゆっくり眠ろう。
おやすみなさい。