私の当たり前は、娘にとっては徳を積む行為

2024年2月23日 22:53

私は月に２回施設にいる母親に会いに行きます。

子供達に一緒に行かない？ってよく声をかけますが
なかなか一緒に行くという返事は来ません。

自分の事を楽しみたいお年頃。
なかなか会わない、気持ちに少し距離のあるおばあちゃん。

子供達の意思を尊重して無理強いはしていません。

そんな中、長女が施設にいるおばあちゃんに会いに行くと言い出しました。

大学受験で補欠合格となった彼女。
晴れて合格とならなかった事を予備校の先生に嘆いた所、こう言われたらしいのです。

「いっぱい徳を積みなさい。」

徳を積む行動。
彼女は施設にいるおばあちゃんに会いに行くことが徳を積む行動だと思ったようです。

そんな娘に、そうなのね、じゃあ一緒に行こっか、って私は言いました。

言ったけど…。
実はどうも納得いかなかったんです。

おばあちゃんとこ行くのが徳？！
良いこと？

これって当たり前の事なんではないの？
当たり前の事を徳とするって…どうよ？

もやもやしながら仕事に行って。
そんな思いを職場の同僚に話しました。
彼女は私と娘の間、少し娘よりの年齢の若い同僚です。

話し終わり、彼女が口を開きかけた時、仕事で呼ばれ、会話は途切れました。

私は同僚に話をしたことでさっぱりしたのか、その事を忘れていました。

仕事が終わって帰り道、１通のラインが送られて来ているのに気がつきました。
それは話をした同僚からでした。
その同僚はこんなメッセージを送ってくれたのです。

「娘さんが徳を積む行動としてタダノさんのお母さんの面会に行く！と言った話なんですが
タダノさんは当たり前のこととおっしゃってましたが
そう思えるのが既に素晴らしいし、
娘さんにとっては母のその姿が徳を積んでいる行為だと感じるくらい、素敵にみえてるんだなと思いましたよ。」

しばしこのラインのメッセージを見つめました。　　
そして思いました。

おおお～！
そうなんだね！
私は今母親が本当に大好きなので会いに行くのが当たり前だったけど…。
娘にとっておばあちゃんはいささか遠い存在。
だから自分と同じに考えちゃいけなかったのね。

遠い存在だからそれをわざわざ会いに行くということが徳を積むっていうことなのか。

私はそれをそのまま受け入れるのがいいんだな、受け入れたい。受け入れよう。

そんな風に。

若い同僚には、大切な事を教えていただきました、ありがとうございます。

んじゃ～母の面会に娘と行った後、なんかスイーツ食べさせてあげるかな～。
私がワクワクしてきました。

幸せなママがいっぱいの世界を見たい！子育て・妊娠・出産アドバイザーただのかおるです！

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