【ざっくり解説】音楽と管楽器の歴史
こんにちは、こんばんは、おはようございます。ただのひこまろです。今回は管楽器の歴史について、ざっくり解説します。
この投稿を読むことによって、以下の内容が【ざっくり!】分かります。
あくまでも【ざっくり!】です。人物や出来事の紹介は最小限にして、順を追って説明します。
「歴史、苦手です…」という方には面白く、「管楽器のこと知りたい!」という方には納得感があるようにまとめてみますので、よろしくお願いします!
まずは自己紹介
私は音楽業界系一般人の『ただのひこまろ』です。音楽に関する仕事をしています。
ふと不思議に思ったことがありました。
口に入れるものがどこで作られているのか知りたいように、着る服がどのブランドで、どんな人がデザイナーなのか知りたいように、私は私が演奏している管楽器について知りたくなったのです。
そんな私の経験を文章にまとめてみたくなりました。よろしくお願いします!
【ざっくり解説①】 管楽器って何?
まずは、管楽器とは何なのか、ざっくり解説します。
楽器の中でも『管楽器』とする条件があります。
1.筒(管)の形状であること
2.筒(管)の中にある空気を振動させて音を出すこと
3.筒(管)の中にある空気を振動させるための部分があること
主にこの3つです。文献によって多少の表現に違いはありますが、おおむねこんな感じです。
この解説をお読みになられている皆さんの中にも「小学生の頃にリコーダーを演奏したことある!」という方がいるのではないでしょうか?リコーダーは3つの要素が含まれるので管楽器に分類されます。管楽器って、楽器の中でも身近なものの1つなのです。
ちなみに、クラリネットやフルート、サクソフォーンなどの『木管楽器』と、トランペット、トロンボーン、ホルンなどの『金管楽器』に分けることもできます。
木製だから木管楽器、金属製だから金管楽器…なんてことはなく、それぞれの歴史をたどると、どの管楽器も祖先は木や動物の骨・角を使って作られています。
時代劇や大河ドラマ見てたりすると、ホラ貝を吹いているシーンが映ったりします。まさにアレが金管楽器の祖先とされる1つだったりします。
もっと詳細に楽器を分類している『ザックス=ホルンボステル分類』なんてのもあるのですが、今回は説明を省略しますね。この分類における管楽器は『気鳴楽器』とされています。
【ざっくり解説②】 管楽器の発展
次に、管楽器と音楽がどのように発展したのかを解説します。
ルネサンス、バロック、古典派、ロマン派など、音楽にはさまざまな時代があります。このあたりは美術も共通していますね。
管楽器は、音楽の時代と共に改良が加えられます。管に空いている穴の数が増えたり、増えた穴を塞ぐためにパーツが増えたり、管が太くなったり、大きくしたり、曲げられたり、発明されたり…。
管楽器の制作者は、制作者であると同時に演奏者でもありました。自分が開発または改良し、既存の管楽器よりも優れた自信作を自分で演奏することにより、広く普及させる活動をしていたのです。アドルフ・サックスとコンセルヴァトワールの関係なんかが顕著です。
管楽器は芸術のために使用されるものであり、産業的に改良が加えられ続けた製品でもあったのです。
このような発展によって大きな変化があったのはリコーダーです。バロック時代には活躍する機会が多かったリコーダーは、発展したフルートに音量や音の強弱や大小などが劣っていたため、第一線を退いてしまいます。
そんなこんなで、ほとんどの管楽器が19世紀(1800年代)には現在の見た目になりました。
トロンボーン以外は。
【ざっくり解説③】 そして現在へ…
最後に、管楽器が現在の見た目となったきっかけについて解説します。
ざっくり解説②にて、「19世紀には現在の見た目になった」と解説しました。
さて突然ですが問題です!
18世紀後半から19世紀前半にかけて世界的に起きた、社会構造の変革や石炭を利用したエネルギー使用などを総称して、『何革命』というでしょう?
そうですね、産業革命です!
産業革命をきっかけとして、現在のような楽器を作れるようになりました。その名残を残すパーツに『ピストン』や『ロータリー』があります。
車やバイクに詳しい方でしたら「エンジンのパーツ名では?」とお思いになったのではないでしょうか。実は金管楽器にもピストンやロータリーという、空気の流れを切り替えて音を変えるパーツとして活用されています。
このように、管楽器は音楽の発展だけでなく、多くの制作者の努力と革命によって現在の見た目になったのでした。
最後に
ここまでお読みいただきありがとうございました!
管楽器についてざっくり解説!でした!
もっと詳しく解説したい部分もありましたが、ざっくり解説にしたかったので、意図的に省きました。今後、各楽器別や、時代別にも解説できたらなと考えています!
それでは!
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