漫画 | 次にくるマンガ大賞のふつうの軽音部がフツーに面白かった話
次にくるマンガ大賞2024で第1位のふつうの軽音部。ジャンプ+で初回全話無料で読めるので、まずは読んでほしい。まずは読んでほしい。大事なことなので2回言っておく。
はじめは絵がSNSでありがちなタイプで敬遠していたふつうの軽音部。学生の頃BUMP OF CHICKENやRADWIMPS、ELLEGARDENが好きだったので、そんな懐かしい音楽が作中で登場すると聞いて、軽く読むつもりだった。そして最新話まで行き読みをしていた。その勢いで友達にお勧めした。このマンガ面白いんだよ〜!って紹介したくなる魅力がある。偏見持ってた自分を殴りたいね!
見た目は普通そうなんだけど全然普通じゃない個性的で愛嬌のあるキャラクターが溢れていて、しかもすっきりとした線と読みやすいコマ割りと飽きさせないストーリー。
まだ36話までだけれど、ふつうならば引っ張ったりぼかして描くはずのシーンを早送り再生しすぎて、それが笑えてくる。第一話でイケメン同級生と会った時には恋愛的な…?って思ったのにト書きは下の通りである。まさかト書きでネタバレくらうとは思わなかった。
家族関係、友達関係、そこに音楽と高校生のあの青春の感じを混ぜられると本当にキケン。こどおじもこどおば(私のこと)も大歓喜。(作中のこどおじごめん、私は一応仕事してる)
読み進めるほど主人公の鳩野(はとっち、神とも言う)が神格化されていくコメント欄を読むのも楽しい。はじめは厘ちゃんだけが神と崇め奉ってたはずなのに、どんどん周りにも読者にも広まっていくのを感じて、宗教ってこうやって広まっていくんだなぁと思った。そこも好き。
はとっちの失敗するシーンは現実味を帯すぎて解像度が高く、読者の共感性羞恥煽ってきて見てられなくなるのもまたいい。そんなへっぽこな所は可愛らしいのに、はとっちのまっすぐなところは少年ジャンプの主人公らしさを感じる。本人は隠キャだからと言って自身の強さや才能に気付いてないのもまた面白い。
最初から登場人物が多すぎてはじめは誰が誰?ってなるかも知らないけれど、そんな人はまずはとっちだけ追いかけていて欲しい。
きっと近いうちにアニメ化か実写化しそう。
はとっちの歌のシーンをどうやって演出するんだろう。BECKみたいな感じかなぁ。個人的にはアニメ化の方が良いな。実写化だとはとっちの、あのふつうだけどふつうじゃないもさっとした感じを可愛い役者さんがやるのはちょっと勿体無い気がする。本当にヤバいやつは見た目普通っていうのが鉄板!
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