3人の子供たちが通った小学校はもう無い。 末の息子が5年生の頃に統廃合が決まって、廃校になった。建物は残って障がいのある人たちのデイケアの場になり、校庭ではお年寄りがゲートボール。 校庭には桜が何本も植わっていて、今が盛り。 校舎側の桜は大分くたびれて花もまばらになってしまったけれど、門扉の所にある桜は、みっしりと咲いて豪華だ。花曇りの午後、通り掛かって、思わず写真を撮り、子供たちに送った。 人生は速いな。 あんなに、友達との揉め事や、先生との衝突や、お母さん同士のいざこ
冷やし中華間もなく始まりますね。 初めて食べた時の大感動は、いまだに有効で、季節物の中でも特別感あります。 要は、胡麻油の風味と甘酢なんですが。 具を揃えているといつも、「サンドイッチも出来ちゃうな」と思うのです。 胡瓜、トマト、卵焼、ハム、蒸し鶏。 切り方を変えれば、そのままサンドイッチの具です。 炭水化物とこれらの具は相性が良い。 例えば、春雨サラダ。 ちらし寿司はどうだ? 同じ材料で、切り方や味付けが変わっただけという料理は他にもいろいろ有るだろう。 食材の組み
ジャズをホールでやるとなると、なかなか難しい。ライブハウスなどでは、驚くほど近くで、耳が心配になるくらいの距離で聴いたりするのに、それが臨場感で素晴らしいのに、わざわざホール。 でもね、ホールやると実力がつくのよ。ジャズの歌手の唯一の弱みが大きい場所での経験が少ないって事。それだけで、メジャーな歌手に負ける。 ホールをこなすと、ひとつ段階が上がる。小さい箱でやるintimateで繊細な表現も良いが、ホールでたくさんの人を掌握する力がつくと更に良くなる。 ミュージシャンも
原稿書いて、これで良いのか?テーマは大丈夫か?と悩み、今頃執筆仕事してるの正解なのか?とも考えたりする。だが、ふと我に帰ると、一般企業なら、私は既に定年を迎えている年齢なのである。 それでも、フリーランスの性で、来た球は打つ。習慣だな。仕事は基本断らず、何とかスケジュールをやりくりしてこなす。 定年過ぎていると気づくと、気が楽になる。この仕事するの正解か否か、というのは、将来の展望に照らして、という意味を内包しているものだ。若い頃は、キャリアの積み上げとか、費用対効果みたい
テーブルに乗ってお炊事をするお母さんとお話ししています。ちょっとお行儀は悪いけれど、今じゃないとお話しできないからね。 私の子育て期には、まだ仕事を持つお母さんは少数派だった。私は働いていたけれど、フリーランスで子供を預けていると、いろいろ難しいこともあった。 娘は正社員でフルタイムだから毎日大変。早朝から寝るまで息つく暇も無さそう。だから、こんな時間が大事なんだね。 1年に何回かお手伝いに行く。たとえ1週間でも、洗濯や料理から解放されて、ホッとしてもらいたいから。
音楽は、時間芸術なので、自分が出した音を聴いてから意味付けしていては遅れる。今出した音はどんどん後ろに置いて行く。共演している他の演奏家と同じタイムを共有しながらどんどん進む。 でも、絵は描いてから、なるほどそうかと感じ取る。感じ取ったものを発展させて次に何を加えるか、どう展開させるかをじっくり考える。紙面に世界を足し算して行く。そして、いつ終わっても良いのだ。 時間芸術は、とても特殊なものだ。他にはダンスと芝居。ひょっとしてスポーツも。 パフォーマーはもちろん、観衆も経
中牟礼貞則さんの89歳のバースデー@新宿ピットイン。 私のレーベルで作った音楽活動60周年のアルバムがご縁で始まったこのライブ、今年10回目。 毎年、ケーキを差し入れて、ロウソクを吹き消して頂いてます。 今年は、ステージ前にインタビュー動画を撮りました。19歳で九州の鹿児島、出水から上京。 プロになった時、今日を予想しましたか?という問いに対するお答えは、 「毎日、ライブや録音をして、しかし、ミュージシャン仲間と雑談する事も、酒を飲む事もなく、直帰してまたさらに練習。海外
ジャズ講座というと、つい、ニューオリンズで生まれ、スウィングからビーバップ、モダンを経て、、みたいな解説になりがちなんです。 そして、レジェンドたちの名盤を聴いて、凄いですねー、と感心し合う。 でも、もうそれ飽きたかも? 私のジャズ講座は、実践、ライブハウスに行きましょう、という内容。どんなお店があるか。それぞれのハコの個性は如何に?置いている楽器とか、客層とか、出演ミュージシャンの傾向など。 そして、価格帯の違いや、お店のシステムの違いなども説明。 何を基準にライブを選
ゲラ読んで、資料読んで、あれこれ考えていましたが、遂に本日テキスト書き始めました。 大丈夫です。 頑張ります。 にしても、初心者とか、素人とかの定義が難しい。クラシック音楽を聴こうというほどの人々ならば、わざわざ説明しなくても良いらしいことを、書けと言われたりする。余り建設的じゃ無いかな、それ。 読者となってくれる人が、何をどの程度知っているのかを、私が知る事はできない。一般的な教養の中身や程度とは、一体どんなものなのだろうか?平均値とか有るのだろうか?そして、どんな事に
オムライスやラーメンはいつ食べれば良いのだろうか? お昼ご飯には少し重くて、手間も掛かる。 では、夜ご飯に良いかと言うと、何だか1日のお疲れさんには向かないような。 けれど、時々無性に食べたくなる。出先でオムライスの店を検索したりして。 チキンライスを薄焼き卵で包んで普通のケチャップをかけたものが、私にとってはベストなオムライス。 同様にラーメンは醤油味で、チャーシュー、シナチク、ゆで卵、茹でたほうれん草、ネギが乗っているもの。 でも、これが巷にはなかなか無い。有りそう
子供の頃、父親が絵の展覧会に良く連れて行ってくれた。たまに油絵を描いていたし、売り絵も買っていた。 最も印象に残っているのはユトリロ展。海外の絵画を見た最初。 その後はヨーロッパでルーブルやアムステルダムの美術館に行き、大人になってからも旅先などであちこち行ってみた。 この頃は、名画展ではなくて現代美術ばかり行っている。デザイン系も好き。アーティストがその作品に費やした膨大な時間とか、降ってきたアイディアの昇華のさせ方とか、素材の選び方など、追体験するのが大好き。人って面
仕事に動画やデザインなどの重いデータを扱うことが増えたので、新しいMacを追加。 book airと連携させている。 これの前のデスクトップはminiだったのでケーブルが必要だったけれど、相当すっきりなデスク周り。 エクセル使う事も多いのでテンキーも付けた。経理にも、楽譜ソフトにも便利。 わたしの頭の中には3人分くらいの情報が入っているかも知れない。 作詞作曲してリーダーライブやるし、本を書くし、生徒数10人にレッスンして、コンサートの企画運営して、宣伝、集客、チケ売
絵は音楽を聴きながら描く。いつも無心で。 リズムに乗って何処からか色彩や形がやって来る。 絵には初めて見る時のインパクトが必要。綺麗とか、面白いとか、何となく好きとか。 気に入ったものが描けた時は、自分の事を少し好きになる。なかなかやるじゃん。 音楽を創る時とやり方は似ている。文章を書く時も。 私は自分に尋ねる。「この次はどうしたい?」 答えは必ず身体の何処からか湧き出て、それを知った私は消えないうちにさっと掴み。 不思議な事に、文章も絵も曲も、それぞれに生まれる時期が
ジャズギタリストの中牟礼貞則さんは、3/15で89歳。 バリバリ現役のギタリスト。 10年前のアルバム制作から長いお付き合い。 今年は4月に10名のアーティストをゲストに招き、大ホールで公開レコーディングを実施する。 昨夜は、ピアニスト栗林すみれさんとのライブに伺って、レコーディングの打ち合わせ。 私たちは愛を込めて、ムレさんとお呼びしている。 ムレさん、ほとんど仙人状態。 「もーね、弾いてる場所がずれようが、分かんなくなろうがいいの。楽しくやればねー。家でギター弾かな
執筆のため、クラシック音楽の書籍をあれこれ読む。複数の図書館でまだ読めていないものを探し、古書店にも足を運び。 今読んでいるのはこちら。カール・ニールセンのフルート協奏曲などが都内のオーケストラのプログラムに上がっていたので、改めて人物像を知りたいと思い。 時は19世紀半ばから20世紀初頭にかけて。デンマークの島で十二人兄弟と共に成長した記録。 その生活は、貧しく、今の文化からは思いすら届かない不便なものだ。それでも、父親が演奏家だったので、家にヴァイオリンがあり、唯一
作り方は本当に人それぞれなので、これという決まったやり方は無い。 隅々までアレンジして、自由度はそれほど高くないが、安定の完成度を目指す事もあれば、ほとんどリードシートのみで、出たとこ勝負、インプロでよろしい、という場合もある。 そのどちらにも、それに見合った技術とセンスが必要。 さて、このアルバム。タイトル「メルティング ヴァージョン」という。まあ、とろける様な、ダラーっとした音楽。 そもそも、このレコーディング日は、実はライブの日だった。それがコロナで中止となり、