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「習いごとに行きたくない」を言ったら、どう関わる?
赤羽雄二さん『自己満足でない徹底的に聞く技術』で書かれているアクティブリスニングを実践して、我が家に起こった変化をシェアします。
「習いごとに行きたくない」といったとき
子育てでイライラするのは、子どもが親である私の思い通りに行動をしないときです。
例えば、
子どもが「習いごとに行きたくない」と言えば、
私は、
「習いごとには、進んでいってほしい」
「自分がやりたいといってはじめたのだから、やりとげてほしい」
「ちゃんとやって、この子が力をつけてほしい」
という希望があるため、
「なんでそんなこと言うの?」と子どもの立場になっているつもりで、
→「あなたのためになるんだから」
→「行ったほうがいいでしょ」
という親の気持ちを押し付け、
私:「行った方がいいよ、行ったら行ってよかったと思うよ」
(説得をはじめ、子どもの話をきいているようで聞いていない)
小4長男:「えー、行きたくないなぁ」
私:「そんなに行きたくならなら、もうやめたら?」
(思い通りに動かないから、子ども脅し、怒り口調で子供をコントロール)
小4長男:「やめたいわけじゃないよ」
私:「じゃ、行きなよ」
こんなやり取りが我が家では日常茶飯事でした。
結局、習いごとにいっても、「なぜ、言われないとやらないのだろう」という「うちの子、これで大丈夫かな?」という不安や「言われていくなら、さっさと行けばいいのに」というイライラは残ったままで、良い方向に向かった手ごたえがありませんでした。
でも、アクティブリスニングを実践したら、こんな日常のやりとりが変化してきたのです。
【ケース1】
小4長男:「習いごとに行きたくない」
私:「そうなんだね」
小4長男:「うん、今日、学校ですごい疲れたんだよね」
私:「そうなんだね」
小4長男:「うん、だからゆっくりしたいんだよね」
私:「そうなんだね」
小4長男:「休んでいい?」
私:「いいよ」
→この日は、習いごとを休む
【ケース2】
小4長男:「あー、このままTVを見続けたいから、習いごと休みたいな。休んでいい?」
私:「いいよ」(本当に心から、子どもにまかせようと思って言っている)
小4長男:「えー、それはだめだろ?」
私:「え?」
小4長男「行ってくる」
→「行きなさい」「TVは帰ってから見ればいいでしょ」など、何も言っていないのに、勝手に習いごとに行くという体験をしました。
「○○すべき」を手放せて一気に、育児が楽になる
アクティブリスニングを徹底すると、
私の「○○すべき」
を子どもに押し付け、その通りにいかないと勝手にイライラしていたことに気付き、一気に育児が楽になりました。
子どもに対して
「なぜこうしないのか?」
「どうしてやらないのか?」
「こうしたほうがいいのに?」
という「○○すべき」を私が手放し、子どもの話を余計なことを言わずに徹底的に聞く(アクティブリスニング)するようになると、子どもの立場や考えがよくわかって、自然とイライラしなくなってきました。
子育てをして10年。
どうして、子どもを怒ってしまうのか?
大切な子どもを怒ってしまう自分は、ダメな親だと自己嫌悪に陥ることが多かったです。
そして、この怒りをコントロールするにはどうしたらいいか?を試行錯誤してきたが、うまくいかないことも多かったです。
でも、アクティブリスニングを実践して、イライラの原因がなくなり根本治療された感じがします。
子どもに過度な期待はしていないと思っていたけど、そんなことなかった
「子どもを医者にしたい!」などの目標を立てて、強制的に何かをさせているわけではないので、親の理想を押し付けたりはしていないと思っていました。
でも、アクティブリスニングを実践したら、私の理想を細々押し付けていたことに気がつきました。
「子どものため」という免罪符を片手に、
まだ10歳の子どもは、ちゃんとした判断ができないから、
私が正しい方に導いていかなくちゃ
私がちゃんと育てないとこの子が幸せに生きていくことができない
などの不安もプラスされ、子どもの話を表面上だけで聞いて、「こっちのほうがいいのでは?」という提案なら、子どもを強制はしているわけではないとばかりに、結局、子どもの話を聞かずに、自分の言いたいことを言っていました。
私は、「自ら考え行動できる自立した子」に育ってほしいのに、
全く逆のことをやっていました。
子どものことを信頼せず、私が言わないとだめだと思い込み、言ったとおりに動かなければ、怒りつけ・・・。
書きながら、ひどい育児だったと大反省しています。
とにかく子供の話を聞くだけで、いいことばかり
子供の話を聞けないのは、
私の方が物を知っている
私の方が正しい判断ができる
私が誰よりあなたを大切に思っている
私の方が、子どもの未来にとってよいことを選択できるという上から目線で、教えてあげなきゃ、ちゃんと導いてあげないとこの子は、ちゃんと生きていけないという、全く子どもを信頼していない私の在り方の問題にも直面しました。
子ども話をただ聞くだけで
・え?そんなことを考えていたんだ!
・え?そんなことを自分でするんだ!
・え?それを選択するんだ!
などの驚きと発見で、子育てが楽しくなり、「あなたは、そう考えるんだね」と人として尊重できるようになってきました。
私の在り方が変わると、
ガミガミ言わなくても、
自分で考え、子どもが自然に行動し始める
ことが増えてきました。
そう、これは、私がしたかった「自らで考え行動できる子」を育てる育児につながっています。
アクティブリスニングは、子育ての好循環を生み出す源泉のように感じます。
育児でイライラしてどうしょうもない!
子どもにガミガミいってしまう!
言わないと何もやらない!
ゲームばかりやって、大丈夫か?
など、育児の悩みが、お金をかけずにその日から誰でもできる「アクティブリスニング」で好循環が回りだしました。
クラブハウスでは、「アクティブリスニング」を実践している仲間とつながれます。
育児の悩みがある方は、ぜひ、一緒に実践していきませんか。
毎日 朝 5:30~5:50 「親子のクオリティタイム」
金曜 夜 21:05~22:00「大人のアクティブリスニング」
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