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子どもが自然と話しちゃう。ちょっとした環境の整え方

赤羽雄二さん『自己満足でない徹底的に聞く技術』で書かれているアクティブリスニングを実践中の畑中です。

子ども3人と一人ひとりの時間をとる

我が家には3人の子ども(小5長男、小2次男、5歳長女)がいます。
『子がすくすく育つ、毎日20分のクオリティタイム』(VoicyInstagram)に、日々、取り組もうとしています。

3人の子どもに差をつけずに、クオリティタイムをとろうと思っていますが、一番下の5歳長女とのクオリティタイムが多くなりがちです。
小5長男と小2次男と話はするものの、私が仕事の日は、1対1のクオリティタイムをとれない日の方が多いです。

小5長男と小2次男は二人で遊んだり、おしゃべりしていることが多いです。その延長で、ケンカすることもしばしばあります。
ケンカをすると、小2次男が泣かされて、私に泣きついてきます。「弟を泣かした」という結果だけを見て、小5長男の話を聞く前に、ついつい小2次男の肩を持って長男を怒ってしまうことも多いです。

こんな積み重ねが、小5長男の不機嫌の原因にもなっているので根治治療のために、アクティブリスニングが必要です。

リビングの座席

我が家のリビングには、円卓があります。私の隣には、小2次男と5歳長女が座ることが多いので、小5長男は私のほぼ正面に座ります。

その定位置が、ひょんなことがきっかけで、変わった日がありました。

小5長男が、「体育の授業で転んで膝をケガをした。ここ、見てよ」と言いながら、ポンと私の隣に座ったのです。
そこに座ったまま、夕食が始まりました。

メニューは、小5長男の大好きな鯛のムニエルです。
「やっぱり、鯛は美味しいなー」なんて話しながら、ぺろりと食べ終わると、私の鯛のムニエルをみて「これ、ちょうだい」と欲しがりました。

「どうぞ」とあげると、「ありがとう」と言って、私のお皿からひょいと取って、パクリ。

「美味しそうに食べるね」と言うと、「うん」なんて言いながら、会話が始まり、小5長男のクオリティタイムがスタートしました。

いつもは、両隣にいる小2次男、5歳長女と話をすることが多いのですが、私の隣に座ったことで、自然に小5長男の話をアクティブリスニングできました。

こんなクオリティタイムをとれた日は、兄弟ケンカが勃発しないのです。

兄弟平等にクオリティタイムをとるのが基本ですが、小5長男〉小2次男〉5歳長女のバランスで、時間をとるようにすると、我が家はちょうどいいのかもしれません。

対人距離と空間管理

R・ソマーという心理学者が、「パーソナルスペース」という「心理的な縄張り」を提唱されています。

家族や恋人などの親しい人間関係になるほどパーソナルスペースの範囲は狭く、他人や苦手な人になるほどパーソナルスペースは広くなります。

パーソナルスペースの他に、「空間管理」をご存じでしょうか。
相手の立ち位置や角度が、無意識に人が感じる緊張や安心に影響を与えているのです。

空間管理

正面は「理性の間」です。
場合によっては、高圧的な印象を与えることもあります。
話し合いや打ち合わせなどで、集中して議論したい場合には有効な位置です。

斜め45度は「情の間」です。
目線を合わせやすく、お互いの表情も見えやすいです。
威圧感を与えず、リラックスして相手とコミュニケーションをするのに有効な位置です。

背後は「恐怖の間」です。
話し手の顔が見えないので、恐怖を与えます。

アクティブリスニングやクオリティタイムをするときに、「対人距離」や「空間管理」にちょっと気を配るだけで、話しやすい雰囲気を作り出すことができます。

子どもの話を聞くとケンカも少なくなる

子ども同士がケンカをするときは、私が忙しくて子どもの話をアクティブリスニングできていなかったり、クオリティタイムをとれていないときが多いです。

ケンカが始まると、

「もう、ケンカしない!」
「ケンカするなら、離れなさい!」

と怒りながら、指示・命令して、強制終了パターン。

これだと、対症療法なので何回でも繰り返します。
子どものケンカって、親をイラつかせるので、悪循環に陥っていきます。

忙しいときや、子ども同士がケンカをして、自分がイラついているときこそ、アクティブリスニングです。これが、わかっていてもできないときは悪循環の沼から抜け出せません。

悪循環を止めるために、手を休め、すっと子どものパーソナルスペースの情の間で、アクティブリスニングをします。

アクティブリスニングは、この悪循環を断ち切る、誰でもお金もかけずにできることです。自分に余裕がないときは、イラつきに支配されてそれどころではなくなります。

「怒らない」と怒りを抑えこむのではなく、「アクティブリスニングしよう!」と自分が行動することに意識を向けます。

私は、イラついているときは、心の中で、福山雅治の『桜坂』のフレーズ「君よずっと幸せに~ 風にそっと歌うよ~…」と口ずさみます。ローテンポのメロディーと歌詞で、怒りを鎮めから、子どもに近づいていきます。

リラックスしながら、常に息をするようにアクティブリスニングするためには、自分を整えておくことも大切ですね。自分にはたっぷりやさしい言葉をかけてあげましょう。

よい土壌には、よい植物が育ちます。
家庭が土壌で、子どもが植物だとすると、アクティブリスニングは肥沃な土壌を作り上げ、ポジティブフィードバックは、育った植物に注ぐ水のようなイメージがあります。

「アクティブリスニング」で、家庭が肥沃な土壌になると、イキイキとした害虫に強い子どもが育ちます。土から芽を出した子どもに、「ポジティブフィードバック」という新鮮な水をあげることで、好循環が生まれます。

子どもがすくすく育てば、自然と家庭も明るくなります。家庭が明るくなれば、母親もリラックスでき、家庭が居心地のよい場になります。

こういった家庭が増えることは、世の中の社会問題を解決することにつながっていきます。

苦しくつらい子育てから抜け出し、家庭を安全基地にしたい方へ、情報を更新しています。

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