「ぼく、バカなんだよ」と言われたらなんて言う?
赤羽雄二さん『自己満足でない徹底的に聞く技術』で書かれている
アクティブリスニングを実践中の畑中です。
親子のクオリティタイムのルームでの話
Clubhouseで毎朝 5:30~5:50
『親子のクオリティタイム』を開催中です。
『親子のクオリティタイム』のルームでは、アクティブリスニングの質問をいただくことがあります。
先日、とあるママさんから、
と話がありました。
「バカだと思うんだね」とオウム返しすると、バカだと思い込んだままになってしまいそうだし、「そんなことないよ!」と言えば、「バカだと思っている」気持ちを否定することになるので、どうやってアクティブリスニングしたらいいか、困ったと言うのです。
ちょうど、我が家の小2次男も、「バカ証明カード」なるものを書いていましたので、今回は、子どもが「ぼく、バカなんだよ」と言ったときのアクティブリスニングについて、書いてみます。
「バカ証明カード」を書き出した小2次男
小2次男が、使いかけのノートの1ページをビリっと破り「お母さん、ここに『バカ証明カード』ってタイトルを書いて」と言い出しました。
「何それ?」
「ぼくが、いかにバカかをここに書き出してみる」
と言うのです。
とっさに、
「なに言っているの~。バカなわけないでしょ~」と言って、「〇〇だって知っているし、△△だってできるじゃない」とバカじゃないと証明することをいくつも伝えてあげたくなりました。
でも、この声かけは、一見、子どもを励ましているように見えて、自己肯定感を持ってもらいたい!自己否定して欲しくない!という私の思いを伝えているだけです。
相手の話をよく聞く前に、言いたいことを言っても問題は解決しません。
だから、
アクティブリスニングのステップ①
「徹底的に、真剣に聞いて、信頼される(余計なことを考えない)」ために、まずは、子どもの話を聞くことにしました。
「ふーん。そこに、書き出すんだ」
「うん。そしたら、バカだってわかるよ」
「そうなんだね」
しばらくすると、「バカ証明カード」を完成させ、見せてくれました。
「ほぉ。よくこんなに色々なことを覚えているね」
「そうだよ。こんなに嫌だったこと、忘れるわけないだろ」
「そっか、嫌だったんだね」
「嫌だよ。6時間目なんて、疲れているし、間違えちゃうよ」
「6時間目に3枚もテストするなんて、疲れるね」
「うん。それで40点は、ほんとに悲しかった」
「あー。あの40点の漢字25問テストか。トメ、ハネとか、微妙に色々間違ってたやつね。だいぶ前のことだけど、悲しかったから、まだ覚えていたんだね」
「そうだよ。40点って。ひどいだろ」
「でもさ、あの40点をとったあと、どうしたっけ?」
「勉強して、再テストで合格した」
「そのときどんな気持ちだった?」
「嬉しかった」
「よかったね」
「うん」
「ほんとうに、バカなら、40点とったことも、間違ったことも、すっかり忘れちゃうと思うんだけど」
「確かに」
「でしょ。こんな風に自分の考えていることを書き出せるだけで、バカじゃないと思うけど」
「そうかなぁ」
「こんなに文字もたくさん、書けるようになってるし」
「そうか。バカじゃないのかな」
「そう思うよ」
こんな風に、子どもの話を聞くだけで、問題の本質がわかり、問題がすっと解決していきます。
「ぼくは、バカだ」という子どもを「そんなことないよ!」と無理に説得しなくても、まずは、子どもの話を聞いて、気持ちに寄り添いながら、子どものできていることをポジティブフィードバックしていると、すっと好循環が回っていきます。
アクティブリスニングで親子関係が変化する
アクティブリスニングをしていると、ティッシュを一枚一枚積み重ねるように、子どもと信頼関係を積み重ねていくことができます。
先日、開催500回目を迎えたClubhouse『親子のクオリティタイム』のルームの常連ママさんが、ルームチャットにこんな報告を書きこんでくれました。
オーディションに応募するまでの過程も聞いていましたので、なんだか親戚のおばさんのみたいな感覚で、嬉しく思い、早速雑誌を購入してしまいました。
このママさんは、コンプリメントトレーニングを学ぶ中で、赤羽雄二さんのアクティブリスニングに出会い、毎朝Clubhouseで開催中の『親子のクオリティタイム』のルームにきてくださっている方です。
赤羽雄二さんの推薦図書を読み進め、愛着障害の克服、毒親への対峙など、一つひとつステップを踏みながら、変化しています。
まずは、アクティブリスニングを知って、行動していくことで、親子関係も改善していきます。
苦しくつらい子育てから抜け出し、家庭を安全基地にしたい方へ、情報を更新しています。
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