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おしりたんていの本 子ども3人のハマりポイントの違いから気づいたこと

おしりたんていの本の楽しみ方

赤羽雄二さん『自己満足でない徹底的に聞く技術』で書かれているアクティブリスニングを実践中の畑中です。

我が家には、小5長男、小2次男、5歳長女の3人の子どもがおり、小5長男が小さい頃から、寝る前に絵本読みをしています。

今では、小5長男に本を読むことはなくなりましたが、「読んで」と本を持ってくる5歳長女や小2次男には、絵本読みが続いています。

いろいろ絵本読みをしてきましたが、3人ともハマったのが、「おしりたんていシリーズ」です。

おしりたんていの本、読んだことありますか?

どんな事件もエクセレントに解決してしまうおしりたんていが、助手のブラウンと一緒に犯人を追い詰めます。その必殺技は…。物語の謎解きだけでも子どもの心をつかむのに、物語の中に、迷路やクイズ、「おしりのマーク」探しがあったり、挿し絵に謎解きのヒントや本筋以外の物語が、ちりばめられています。

本筋の物語を楽しむ以外にも、いろいろな発見やわくわくがある本です。

子どもたち全員、物語の謎解きやおしりたんていの必殺技は、大好きでした。でも、本の楽しみ方が、少しずつ違うのです。

小5長男が小さい頃は、物語から出されるミッションに、よく反応していました。

例えば、「〇個のおしりをさがせ!」の看板を見つけると、

「ここに〇個のおしりのマークがあるのか!」と、1個、2個…と全部見つけきってから、次に進んでいきました。

何回も何回も読んでいると、おしりのマークが隠れている場所を覚えてしまいます。そうなると、見つけることではなく、いかに速く見つけられるかを楽しんでいました。

小2次男が小さい頃は、イラストや挿し絵に、とてもよく反応していました。

「みて!この顔!」
「面白い~」と言って、げらげら笑って、自分で同じ表情を作ったり、動きをまねたり…。

挿し絵もよく見ているようで、「このキャラクター、ここにも出てくるんだよ。ほら、ここでこんなことしていて、ここで、話しがつながっているんだよ」など、本筋の謎解き以外にしこまれている脇役キャラクターの物語にもよく気づき、解説してくれました。

5歳長女は、ちょうどおしりたんていに夢中の時期です。本とTVアニメ放送の両方を楽しんでします。
彼女は、イラストや挿し絵に添えられた吹き出しを指して、「ここはなんて書いてあるの?」とよく聞いてきます。

吹き出しを、順番に指さして、

5歳長女:「これはなんて読むの?」
私:「く、くさい」

5歳長女:「これは?」
私:「あ」

5歳長女:「ここは?」
私:「ビョーン」

こんなやりとりを何度も何度も、繰り返しました。

今は、読み方を覚えた文字を指さしながら、

「く、くさい」
「あ」
「ビョーン」

と読み上げています。
私が、見開きページの物語を読み終え、彼女がイラストや挿し絵に添えられた吹き出しを読み切ると、次のページに進みます。

おしりたんていの本を見ながら、文字を書き、書けたら見せてくれます。

おしりのマークを探すのも面白いので、

「ここにおしりのマークが5個、隠れているんだって」と水を向けても、2~3個、見つけやすいものだけ見つけて、「もういい、次!」とページをめくります。小5長男の小さい頃の反応とは違います。

同じ本を読んでも、興味を示すことが違うので、面白いですね。

同じものを見ても、キャッチする情報は違う

3人の子どもに、おしりたんていシリーズの絵本読みをしましたが、何を楽しいと感じ、何に興味を持ち、何をしたくなるのか?が皆、違うのです。

親が子どもに何かさせたい、何かを学んでほしいと思っても、子どもが何をしたくなって、何を学ぶかは、親にはコントロールできないのです。

親にできることは、子どもが何に心が動いているのか?何を考えているのか?を否定も評価もせずに、ありのままを聞く「アクティブリスニング」です。

この「アクティブリスニング」は、親が子どもにさせたいことを押し付ける育児ではなく、子どもがしたいこと、感じること、考えることを信頼し、見守る育児につながります。

この積み重ねが、自分がどう考えているのかを言葉にし、「自分は自分のままで大丈夫」というありのままの存在を肯定する「自己肯定感」を育むのです。

何かさせたり、やらせたりしなくても、子どもは本来、好奇心や成長したいエネルギーでいっぱいです。親がアクティブリスニングして、余計な邪魔さえしなければ、その子の資質をしなやかに伸ばしていけると感じます。

子どもに絵本読みをしながら、子どもの興味のあることに寄り添って、一緒に楽しむ時間は、アクティブリスニングに通じるものがあります。

絵本読みをしながら、子どもが何を考え、感じているのか、観察する時間は私にとっての小確幸です。

苦しくつらい子育てから抜け出し、家庭を安全基地にしたい方へ、情報を更新しています。

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