心理学の知見:仕事でボーッと物思いに耽ってもよいか?
仕事で、ボーッと物思いに耽っていると、怒られそうです。
実際、集中すると仕事もはかどりますしね。
ところが、最近の研究では、逆に集中せず、物思いに耽るからこそ、クリエイティブになれることも分かってきました。
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ワシントン大学のバエルらの研究グループは、テック領域のコンサルティングファーム3社のコンサルタント186人を調査した。
頭を使う仕事が多いほど、コンサルタントは2つのタイプの空想に耽ることが多かった。
①仕事の問題にそくした空想(例:仕事の問題を解決するファンタジー)
②現実離れした不思議な空想(例:現実と無関係の考えとか思い)
プロ意識をもっているコンサルタントは、①と②の空想をすればするほど、クリエイティビティがあがっていた。
プロ意識をもっていないコンサルタントは、このような効果は見られなかった。むしろ、②現実離れした不思議な空想をしていればしているほど、クリエイティビティが下がっていた。
プロ意識をもっていると、空想は仕事のクリエイテビティにプラスであることが分かった。
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仕事に集中しないといけないとき、ふと、ぼーっと物思いに耽ることがありますよね。
そして、気づいたら、「あー、イケナイ、イケナイ」といって仕事に戻る。
これはイケナイのではなくて、いいことなのです!
ただし。プロ意識をもっていれば、の話ですが。#そうだったんですね
ボーっと、あれこれ空想するのは僕たちにとって、大事な機能なのでしょうね。そして、我に戻った時に新しい視点を持ち帰ることができるようになるわけですね。
Baer, M., Dane, E., & Madrid, H. P. (2021). Zoning out or breaking through? Linking daydreaming to creativity in the workplace. Academy of Management Journal, 64(5), 1553-1577.