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経営学の知見:いい部下の上司は悪いことをしやすい
そうなのです、上司が悪いことをしている原因は、いい部下にあったかもしれないのです。
はたして、そんなことがあるのでしょうか。
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Lahore大学のAhmadらは、322人のマネジャーを調査をしたところ、自発的に貢献するよい部下がいると、その上司は、非倫理的な行動をしやすいことが分かった。
上司が非倫理的に行動にとくに走りやすいのは、次の2つの条件のときであることが分かった。
①上司がナルシスト的である場合や
②上司が部下と一体感がある場合
部下のよい行動が、上司のわるい行動につながっていることが分かった。
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「今日はジムで運動をしたから、甘いケーキを食べてもいいよね」という原理の応用版です。
つまり、上司が、部下の手柄を自分のものと思うと、自分はちょっと悪いことしても許されるよね、となるわけです。
そして、部下の手柄を自分の手柄と思いやすいのが、ナルシストと、部下との一体感を感じている上司、だそうです。
心って面白いですよね。無意識にも、心はお互いに影響を及ぼしていることが分かります。
Ahmad, M. G., Klotz, A. C., & Bolino, M. C. (2021). Can good followers create unethical leaders? How follower citizenship leads to leader moral licensing and unethical behavior. Journal of Applied Psychology, 106(9), 1374–1390.