心理学の知見:ゴールだけでなくプロセスもイメージしよう
すでにゴールが実現したかときのことを頭の中でまるで映画を見るように想像すると、ゴールが叶いやすいと言われますよね。
じつは、ゴールだけでなく、そこにいたる旅路も想像した方がよいようです。
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カリフォルニア大学のシェリー・テイラーらの研究グループは、心理学入門のクラスを受講をしている77人の大学生を3つのグループに分けて実験を行った。
①試験前1週間、Aの成績がとれること、Aをとるための勉強をしている自分を想像する(ゴールとプロセス)
②試験前1週間、Aの成績がとれることを想像する(ゴールのみ)
③なにもしない
結果:
①ゴールとプロセスを想像したグループが最も勉強をし、成績もよかった(平均点73、勉強時間14時間)。
続いてよかったのは、②ゴールのみを想像をしたグループだった(平均点68点、勉強時間12時間)。
そして何も想像しないグループが一番低かった(平均点75点、勉強時間10時間)。
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よく自己啓発の本ではゴールをビジュアライゼーションしましょうというテクニックが紹介されますが、じつは、ゴールだけでなく、そこに至る山あり、谷ありの旅路もイメージした方がよさそうです。
こうすることで、シェリー・テイラーによれば、ゴール達成に向けての不安感が減り、またプランニングと問題解決能力が高まるというのです。
たしかに、道筋が見えていた方が安心しますし、プロセスをイメージすることで難所も見えてきてプランニングにも生きてきますよね。
実際、ゴールを次々と実現する人は、ゴールもプロセスも #メンタルシミュレーション が上手な気がしてきましたよ。
Taylor, S. E., Pham, L. B., Rivkin, I. D., & Armor, D. A. (1998). Harnessing the Imagination: Mental Simulation, Self-Regulation, and Coping. American Psychologist, 53(4), 429–439.
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