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TXP Research勉強会

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TXP Research定例では抄読会と勉強会を行なっています。そこでの発表をもとに思ったことや感じたこと、公開可能範囲での議論など。
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記事一覧

医者と不動産・税金・相続の話

最近はグラントと遺書を書いていました。 病んでるとかそういう話ではなくて、友人の弁護士と…

Tadahiro Goto
4か月前
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JAMAの個別化治療の論文について: Individualized Treatment Effects of Oxygen Targe…

最近出たJAMAのこの論文に関して質問されることが多かったのですが、そんな折、ちょうどTXP勉…

Tadahiro Goto
7か月前
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医学誌の編集側の仕事や査読

先日のTXP勉強会では、医学誌の編集委員(エディター)を行っている先生から、実際の編集部の…

Tadahiro Goto
8か月前
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論文の見た目とか体裁をどこまで気にするか

昨日のTXP勉強会ではAJRCCM(集中治療のトップジャーナル、通称ブルージャーナル)のin press…

Tadahiro Goto
9か月前
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多変量回帰における多重検定とsimultaneous confidence bands 

今週のTXP勉強会は多重検定の話。 仮説がいくつもある状況、例えばアウトカムがいくつもある…

Tadahiro Goto
11か月前
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医学生のマッチングと医師以外のキャリア

今週のTXP勉強会では、研修病院のマッチング結果が出たこともあって、インターンがマッチング…

Tadahiro Goto
1年前
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論文の読み方:救急搬送における診断予測モデルの研究を読む④

長かった論文の読み方シリーズも最後です。 ここまでの話は下記から。 RESULTS Study flowを見ると一割程度、バイタルサインが欠測してます。 あと一人平均二回搬送されてます。これが色々な研究で問題になるのがpatient-levelとvisit/hospitalization-levelのどっちを使うのか問題。 Patient-level:患者さんレベル Visit-level:受診レベル。一人が5回受診したら5人分になる。 患者さんレベルだと107569

論文の読み方:救急搬送における診断予測モデルの研究を読む③

対象論文:Lindskow et al. Prehospital Early Warning Scores to Predict Mortality in Patie…

Tadahiro Goto
1年前
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論文の読み方:救急搬送における診断予測モデルの研究を読む②

前回の記事の続きです。 アブストラクトとりあえずここまでで前回示した読みたい情報の部分が…

Tadahiro Goto
1年前
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論文の読み方:救急搬送における診断予測モデルの研究を読む①

お盆休みも終わったので久々に。 昨日のTXP勉強会では僕が発表担当だったので、救急搬送にお…

Tadahiro Goto
1年前
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医学生から研修医になって思うこと

昨日のTXP勉強会では今年初期研修医になった先生から「実際に研修医になって感じたこと」に関…

Tadahiro Goto
1年前
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商社の人間から「儲けること」と「若い人へのメッセージ」

TXP Researchでは月曜日20時から勉強会をしていますが、30分ほど他部署の方を呼んで、その部…

Tadahiro Goto
1年前
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RCTをベイズの考え方を使って解釈する

最近更新が疎かでしたが、FF16に余暇を使ってたので仕方ないです。 RCTの結果をベイズの考え…

Tadahiro Goto
1年前
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心停止患者に対するAI予後予測の意味は?

最初に、以下の内容はあくまで勉強会時点での個人的な感想であることをご承知ください。僕も今後調べたり議論を踏まえて考えていきたいと思います。 6/19のTXP勉強会はDuke-NUS Medical Schoolに留学している岡田遥平先生を招いて機械学習を用いた予後予測モデルならびにtrustworthy AIに関してのディスカッションをしました(本人の許可を得て記載しています)。抄読会はLancet Digital Healthの「The impact of commerc