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繊細さんを知りたいあなたへ

最近HSPという言葉が一般化してきたように、世の中にはたくさんの繊細さんがいる。
私も確実に、そのうちの一人だ。

ちなみに、検査や診断は受けていない。
わざわざ病院に行き「ほう。あなたは実に繊細ですね」と偉そうな医者から太鼓判を押されなくとも、自分が繊細であることは昔から自覚している。
医者からそんな分かりきった一言を貰うために病院を調べて予約し、診察に行く数日前から(他に変な病気が見つかったらどうしよう)(どんな検査をするのかな)(診察費が高かったら、今月の食費を圧迫するかもしれない)などとドキドキするであろう日常を想像するだけで、不安でお腹が一杯になってしまうのだ。

本屋には「繊細さん」向けの書籍は山のようにあるし、私も何冊か読んだ。
「あなたはそのままで良いんだよ」「クヨクヨしないで大丈夫」などの心優しい言葉が紡がれている文章は、私の気持ちを少しだけ安心させ、軽くしてくれる。

ただ、私の場合はいつも一過性の効果しか無く、時間が経てばまた自分の細胞中にびっしり根付いた繊細さが顔を出してくる。
せっかく読んだ金言もどこへやら、本来のクヨクヨイジイジの自分に戻ってしまい【メンタルを強くする方法】などと、スマホで延々と検索する日々が続くのだ。

ここまで来ると「私は本当に繊細なのか?いつまで経ってもこの性質から抜け出せないなんて、むしろ頑強すぎるだろ!」と呆れてしまうし、自分の性質を受け入れ、良い方向に変えるには膨大な時間がかかるだろうと覚悟しているし、何とも気が重い。

そんな私はフト、世の中の繊細さんに向けてではなく【繊細さんとどう接したら良いのか困っている、繊細ではないあなた】に伝えたいと思った。
繊細さんって、こんな感じだよと。
いつも色んな事を考え、自分で作り上げた不安に支配されて頭の中がパンパンになり、一人になったら勝手に泣いている繊細さんの事を少しだけ知ってもらえたら嬉しいなと。

別に、繊細さんを丸ごと理解しろとか、毎日頭をポンポンなでておでこにキスしろとか要求するつもりは全く無いので安心してほしい(まあ、たまにしてくれても良いのだが)。

私がこれから紡ぐ文章を目にした時に「繊細さんって、繊細だなあ!」と少しだけ心の中で微笑んでくれたらそれで良い。
そして、あなたの隣にいる繊細さんが何かを考え込んでいる様子があったりしたら決して急かしたりせず、言葉を要求せず少しだけ見守ってあげて欲しい。

ただし繊細さんのタイプは千差万別なので、私の文章がそのまま、あなたの隣にいる繊細さんに当てはまるとは思わないで欲しい。
記事には毎回「繊細さんは⚪⚪」というタイトルが付くが、これは世の中の繊細さんではなく「私」という一人称である。
あなたの隣にいる繊細さんと、私のようなキテレツ繊細さんを同一視してしまうのはあまりにも気の毒であり、私の本意では無い。
私はただ「繊細さん」の存在を少しだけ分かってもらえたら良いだけなのだ。

最後に、この文章を読んでいるかもしれない繊細さんの皆さん。
私が、私の特性を軽口で文章にしていることをどうか許して下さい。

私は自分の繊細な部分に振り回され、そして自分を振り回しながら、あなたと同じようにぐったり疲弊した日々を過ごしています。

でも、自分自身の問題と真っ正面から向き合うのはストレスなので、軽い口調で文章に昇華することで客観的に自分を見つめ分析し、どのようにすれば、より生きやすくなるかを探す事が目的でnoteを始めました。

決して繊細さんの気持ちを代弁しよう等と思っているわけではありませんので、温かく見逃して下さるとありがたいです。

そして、ゆるく更新していきますので、もし良かったらたまに立ち寄って下さると嬉しいです。

私もあなたも大切な存在。
今を生きる私達が日々、穏やかに過ごせる事だけを願っています。

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