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【ハゲ杯】水神の伝説

もうすぐジューンブライドも終わりですね。僕には関係ありませんが・・・。

この時期になると、ある事を思い出す。

誰もやった事のない経験シリーズ、第三弾を張り切っていってみよう。

初めて選ばれた

僕は京都府の福知山市で野球をやっていた。

4年連続くらい『国体2部』の京都府予選でベスト4に入る実力のあるチームに所属していた。

軟式野球で福知山市で有名なのは『SECカーボン(株)』が代表的である。

対戦したことあるけど、めちゃめちゃ強い。

『たたき』というお家芸をふんだんに使用してくっる。

言っておくが、『たたき』というのは『カツオのたたき』と全く関係ない。

ランナー3塁でヒットエンドラン的なことをしてゴロを転がして得点する技法である。

バッテリーがウエストしても、バットを投げて当ててくる。

バットを投げる練習もしているそうだ。

そういう『強豪チーム』主体の選抜チームに『福知山市代表』として僕が選ばれてしまった・・・・・。

大会当日の朝

僕が所属しているチームから『僕』だけが選ばれた。

周りは、話したことのない人たちばかりである。

コミュ障気味な性格なので話かけるのが苦手だった。

バスで球場まで移動するのだが、緊張の為かお腹が痛くなってきた。

バスを止めてもらい『道の駅』のトイレに駆け込んだ。

それ、意外にバスではみんなと話すことはなかった。

孤独なまま球場に到着した。

そして開会式が始まった。

試合での登板

1回戦からのスタートである。

どのチームも選抜されたメンバーが集まっている。

僕のポジションは、ピッチャーである。

球のキレと変化球のコンビネーションで勝負する人である。

僕たちのチームの試合がはじまった。

まだ、誰とも、まともに話していない。

自チームの先発は、青野さんである。

球速とフォークが武器の人である。

いきなり、三振を奪取された。

青野ショータイムの始まりである。

3イニングで6奪三振は奪取されただろう。失点0。

監督から、声がかかった。

「次の回からいけ」

キャッチャーとサインの打ち合わせをした。

やっと、まともな会話がチームの人とできた。

4回からの登板である。

投球練習を始めた。

緊張する。

とりあえず、キャッチャーの指示どうりに投げる事にした。

この日は、コントロールが抜群に冴えていた。

キャッチャーが要求したコースにボールが投げられる。

キャッチャーの構えが良いのがろうか?

3イニングを投げて無失点で抑えた。

三振も結構とった。

ベンチに帰るとチームのみんなから、温かい言葉をかけられる。

これで『チームメートになれたな』と思った。

僕たちの試合は勝利で終わった。

帰りのバス

やはり、試合で勝つと野球の会話で盛り上がる。

誰が打ったとか、良かったことの会話で盛り上がる。

不思議なものである。

自然に会話の中に混じれる。

まったく知らない人とでも・・・・。

打ち解けてしまったので、チームのキャプテン森田さんの実家の焼き肉屋に行くことにした。

行ったのは、6人くらいだっただろう。次の日も試合なので。

そして伝説へ

焼き肉屋でも話は盛り上がった。

焼酎がでてきた。

気持ちがよくなり結構のんでしまった。

そして、気持ちが悪くなり、リバースしに外の川に行った。

おまけに川に転げ落ちたみたいだ。

そこからは記憶にないのだが、帰りが遅い僕を探しにきてくれて、川の中で発見されたらしい。

お風呂にも入れてもらったみたいだ。

青野さんが、僕の運転免許所だけを頼りに家まで送ってくれた。

ありがとう青野さん。

次の日ー

完全な二日酔いである。

まともに身体が動かない。

気分も悪い。

変な責任感があったので、親父に試合会場までつれていってもらった。

そして、みんなに謝った。

許してもらえた。

順調に勝ち進み決勝戦までいった。

僕が先発投手である。

調子が良かった。

三振も結構とった。

打つほうも、2塁打を打った。

ノーヒットに抑えて4イニングで次の投手と交代した。

そして、勝利し優勝した。

なぜか、最優秀選手(MVP)にえらばれた。

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本当の最優秀選手は僕を助けてくれた焼き肉屋に携わったチームメートだろう。

今でも感謝している。

そして、酔っぱらって川に転げ落ち、MVPを獲得した最初の人間になった。

最後に

20代後半の物語である。

いまでも、この伝説は語り継がれているのだろうか?

最近、面白いことが少ないし、無茶もしてない。

当たり前であるが保身的にもなってきた。

なお、この物語がフィクションかどうかは、記事を読んでくれた人に判断をゆだねるとしよう。





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