オケ譜の譜読みの話
私はほぼ毎月1~2本のアマオケの演奏会に乗っているので
常に毎日譜読みしている状態が続いています。
演奏会1本でオペラの序曲+交響曲2曲+アンコール曲の構成ですから
2時間近いプログラムとなります。
教本の練習曲とは比較にならないボリュームを毎月仕上げていくので
平日に仕事をした後でも毎日2時間は譜読みしないと追いつきません。
ただバカ正直に全部譜読みしていると
さすがに時間がいくら有っても足りないので効率化を徹底します。
切り捨てる部分は容赦なく切り捨てます。
・まずは楽譜を見ながら音源を通し聴きする
音源を通し聴きしながら楽譜上で難所になりそうな区間をチェックします。
だいたい各楽章でコレは弾きにくい!って難所区間は
16小節程度の区間が2回ぐらいやってくる感じなので
ココに練習リソースを全振りします。
譜面を見ながら初回で弾けた場所は切り捨てます。
・楽譜の調号チェック
楽譜の中に出てくる調号を確認します。転調がある場合には
転調箇所をマーキングします。
私の場合、#が増える方向に転調する場合は赤。
♭が増える方向に転調する場合は青。
曲の頭の調に戻る時には黄色でマーキングしています。
・譜読み前にスケール練習する
上記でマーキングした調号でのスケール練習を楽章単位でします。
2オクターブ程度を上下降2往復ぐらいしかやらないので
ほんの1~2分程度で終わります。
ここで調性感覚を体に染み込ませておくと譜読み時の効率が上がります。
1~2分で終わりますのでスケール練習は面倒くさがらず
先に必ずやった方が結局は時短になります。
・緩楽章は切り捨てる
曲にもよりますが、第2楽章がゆっくりの速度の曲の場合
初見でも弾けたりするので譜読みは切り捨てます。
第3楽章がメヌエットの場合も初見で乗り切れる事が多いので
譜読みを切り捨てますがスケルツォだったりすると
全楽章中で一番の難所だったりする事も有るので第3楽章は要注意です。
・繰り返しは切り捨てる
繰り返しや同じ音形の使い回し箇所は切り捨てます。
ただし繰り返しからの戻りポイントや1括弧と2括弧に大きな差異がある場合
戻りポイントだけは練習しておきます。
繰り返すポイントと戻るポイントはマーカーで塗っておきます。
・休み明けが命
後ろの方で弾く場合にはトップに任せて入る
他力本願なパターンでも乗り切れない事も無いですが
私はトップで弾く事が多いので休み明けの入り際が命です。
私が入り損ねると後ろの方々にも波及します。
休み明けで入るタイミングはスコアや音源で他の楽器を確認し
楽譜に手掛かりをメモしまくります。
・通勤等の移動時間中に音源をひたすら聴く
実は楽器を持って楽譜に向き合っている時間より
聴き手として曲を聴き込んで構成を覚えてしまった方が
譜読みは早くなったりします。