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ヴァイオリン、ヴィオラの肩当ての話
以前「昭和の常識 令和の非常識」という記事で書きましたが
私がヴァイオリンを始めた頃はKUNですら日本上陸前で
ブリッジ型肩当てというのはセンパープリムスかメニューインしかなく
高さも角度も一切調節できず、ちょっと下駄を履かせるだけの物でした。
肩当て使ってない人も多かったですし、実際私も使ってませんでした。
高校生時代あたりからKUNが普及しだしたのですが
高校卒業後からヴァイオリンを弾いていない時期に入ってしまうので
ブランクから帰ってきた時にはいろんな肩当てが出ていて
とても驚いたのを思い出します。
そしてセンパープリムスとメニューインは生産中止になってしまいました。
![](https://assets.st-note.com/img/1693657505425-bE0nIdd3In.jpg?width=1200)
ヴァイオリンに復帰した時にジュニオケ時代のKUNが
経年劣化でクッションも脚ゴムもボロボロだったので
楽器屋に新しい肩当てを探しに行った時に目につき買ったのがKun Voce
現在は生産終了で入手困難です。
カーボン素材というのに漢の浪漫を感じてソレだけの理由で買いました。
男の子ってカーボンとかに弱いんですよ。
しかしコレかなり大型で高さが出すぎるし
ヴァイオリンケースにも収まらないという問題が有りました。
![](https://assets.st-note.com/img/1693657698516-aEZpyc4a6K.jpg?width=1200)
そんな時に見つけたのがPedi Eleganteコンパクトで50gと軽く
なによりデザインが都会的でクールです。
気に入っているのでライブハウスでロックを弾く時に使っています。
ヴィオラ用も持っています。
ただ以前、オーケストラ本番直前の舞台袖でコレを使っていた
ヴァイオリン弾きさんのPediで突然脚部が壊れてしまい
急遽肩当て無しで本番を弾くことになりました。ソレを見ていて
「脚部の可動部品は少ない方がトラブルが少ないのではないか?
と思いたちました。
![](https://assets.st-note.com/img/1693658019849-mewjUsG3BO.jpg?width=1200)
そこで見つけたのがMach One with Hook
国内ではメイプルコンフォートと言う名前のモデルです。
本体にネジ脚直刺しで可動部一切無しという潔さ。
クッション材も無しで皮が一枚貼ってあるだけです。
極端に湾曲した形状なのですが肩に引っ掛けて弾くと
楽器がブレないので気に入っています。50gで軽いです。
この湾曲が体型に合う人には最高だと思いますが
合わない人は使えないと思います。
ヴィオラ用も持っています。クラシック演奏の時はこちらがメインです。
![](https://assets.st-note.com/img/1693658360738-L9ioUaoozI.jpg?width=1200)
番外編
興味本位で買った超高級肩当てPirastro KorfkerRest
何しろコレは高い!4万円ぐらいします。
私はメルカリで中古の旧モデルを買いましたので安かったのですが
コレの特徴はとにかく軽い!たったの38g
とにかくラクなので普段の自宅での長時間練習ではコレを使っています。
ただこれちょっと問題が・・・
まずとても調整が難しいんです。
足幅を合わせれば高さが合わず、高さを合わせれば足幅が合わず
更に手で曲げられるぐらい柔らかいので使っているうちに
たわんできてベコッと外れてしまうんです。
あまりに外れやすいので最近の本番では殆ど使ってません・・・
でもデザインはカッコいいです。
こんなに肩当て持っているのでさぞかしコダワリがあるのではないか?
と思われがちですが、むしろ逆です。
全くコダワリは無くどんなモデルでも苦痛を感じる事無く弾けますし
元々、昔は使わないで弾いたので無くても良いですし
機能的にはただの下駄というかスペーサーだと割り切ってますので
丸めたタオルでも台所スポンジでも良いと思ってます。
見た目のカッコ良さで買っちゃった結果です。
音への影響とかも全く気にならないですね。
オシャレなパーツを使うことでテンションが上って良い演奏ができれば
それでいいかな?
私にとって肩当ては気分をアゲるデコパーツです。