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弓のアップとダウンの話
弦楽器は管楽器には無い独特な考え方がありまして
弓にはアップボウとダウンボウがあります。
オーケストラの合奏練習中に弦楽器勢がアップかダウンかでモメだすと
管楽器の方々はポカーンとして解決を待つことになると思います。
弓のダウンには∩こんなマークが書いてありまして
アップにはVこんなマークが書いてあります。
ダウンのマークは実はアルファベットのnで
ダウンのマークは実はアルファベットのvが由来だそうです。
語源はフランス語の強拍を意味するnobleと弱拍を意味するvulgaireを
省略した頭文字を弓のアップダウン記号にしたのだそうです。
つまり強拍はダウンで弾くもの、弱拍はアップで弾くもの
という基本的な考え方があるという事になります。
ダウンボウは重力のアシストがあるので強めに発音できますし
アップボウは重力のブレーキが掛かるので弱めの発音になるからです。
ちなみに強拍は小節のアタマの拍、弱拍は2拍目と小節の最後の拍です。
とはいえフレーズの都合上、強拍でダウン、弱拍でアップに出来ない事も
出てくる中で弦楽器の人達は妥協点を探しながら弓順を揃えている訳です。