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返し弓と送り弓

さて、タイトル画のように符点のリズムが連続している時に
どのような弓を付けますか?

  1. ダウンアップの返し弓

  2. アップダウンの返し弓

  3. ダウンダウン、アップアップの送り弓

割とポピュラーなのが1番のダウンアップの返し弓だと思います。
時々現れるのが2番のアップダウンの返し弓です。かなりやりにくいですが
運命の4楽章やベト7の4楽章で遭遇した事があります。
これはアクセントをアタマの符点に付けるか?後ろの16分音符に付けるか?
で考えた結果なのだと思います。

この返し弓は意図的にアクセントを付ける際に有効ですが欠点もあり
長く続く場合は弓の位置がどんどんズレてくるという事です。
1番のボウイングの場合はダウンの音価が長いので
ドンドン弓先にズレていきます。
2番のボウイングの場合はアップの音価が長いので
ドンドン弓元にズレてきます。
まあ実際は16分音符の短い音価の中で
多めに戻したりして調整するわけです。

返し弓はダウンとダウンの移動量が均等で弓の位置ズレが発生しません。
弓の位置の調整作業が不要となります。
動きもスムーズなので滑らかに刻む事が出来ます。
このスムーズで滑らかというのが良い所でも悪い所でもあります。
音圧が平均的に揃ってしまうのでアクセントがあまり付かない事ですね。

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