楽器のメンテナンスの話
弦楽器は木工芸品です。木は基本的に温度湿度の影響を受けますし
長年チカラが掛かり続ければ曲がりますし
摩耗する部分は擦り減ります。
買ってから弦だけ張り替え続ければ使い続けられると思ったら大間違い。
私が過去に行ったメンテナンスはこんな感じです。
・指板の擦り減り
意外ですが指板は指で押さえた部分は摩耗して行くんです。
よく使う音域の指板はボコボコに波打ってしまいます。
コレを削って平らにし直す必要があります。
・ナットの交換
ナットもチューニングの際の弦との摩耗で溝が深くなっていきます。
ナットは定期的に交換しなくてはいけません。
・駒の交換
駒もナット同様に弦との摩耗で溝が深くなっていきます。
定期的な交換が必要です。
・ネック下がり
一番怖いのがコレ。長い間、弦のチカラで引っ張られているネックは
少しずつ手前に歪んできます。こうなうと弦高が高くなってきて
とても弾きづらくなります。
軽症であれば駒の高さで調整しますが
重症になるとネックの付け替えが必要になります。
私はコレが怖いのであまり高張力弦を使う気になれません。
私は軽症でしたので駒調整で乗り切りました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?