弓と楽器の関係 【Part1】
よく言われる「弓は楽器の半額ぐらいのもので揃えましょう」という言葉。
まあセールストークなのでそのまま受け止める前に
弓と楽器の関係を科学的に考えてみます。
音を出すのは楽器本体です。そして弓の役割は弦を連続的に弾く事です。
ギターやマンドリンは指で弦を弾いた瞬間にだけ音が出ます。
コレを連続的に行うのがトレモロ奏法ですが
更に切れ目がわからないレベルの高速で
連続で弦を弾いているのが弓毛の摩擦です。
もっと言えば弓毛に付着している松脂の摩擦と言ってもよいでしょう。
つまりかなり衝撃的な事ですが、音色に関しては弓毛と松脂しか関係なく
竿部分は弦に触れていないので音色には何の影響も与えていません。
いやいや、音色の良い弓とか悪い弓って言うでしょ?
良い松脂を選んで、松脂が上手く付着する弓毛に毛替えさえすれば
弓毛以外の部分の役割はどうでもいいの?
って思いますよね。そのとおりです。どうでも良くないです。
【Part2】に続く