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アマオケに入ると演奏は荒れるのか問題【後編】

では「前編」の続きアマオケに入ると演奏は荒れるのか?
答えは人によるという相変わらずの歯切れの悪い回答になってしまいます。
オケ曲は演奏技術的にも音楽的知識的にも非常に高いレベルの曲が多く
真剣に取り組めば上達の糧になりますし楽器同士で創っていく和声や対位は
一人でレッスンで弾いている時には学ぶ事の出来ない音楽の世界です。

実際に大学1年で部活で楽器を始めた子が4年で卒業するまでの上達幅は
他のあらゆる環境より速い上達ペースであると感じます。
3歳でレッスンを受け始めて7歳で交響曲を弾ける子はごく稀でしょう。
上達できる環境として活用すればコレほど有効な環境は他にありません。

しかし20年以上アマオケに入っていても
全く上達しない人が居るのもまた事実なのです。
コレは大人数の中の一人、One Of Themの環境に甘えてしまうタイプの人は上達しなくてもアマオケの組織の中で乗り切れてしまい
そのまま上達しないという現象が起こります。

また元々上手かった人がアマオケに入ってから演奏が荒れるという現象
これもまた有るのは事実です。
コレも大人数の中の一人、One Of Themの環境である事を良い事に
自分だけ気分良くバリバリ弾いているけれど全体の音楽を見ず
丁寧に弾かなくなるという現象です。

結論としては大人数の中の一人、One Of Themに甘えるか
むしろ大人数を底上げし引っ張っていく気概になるかの違いと思います。
パートのトップで弾く立場になると
荒れた演奏なんてとても出来なくなります。
自分が突っ込んで入れば後ろも全員突っ込んで入りますし
自分が自信なくソローリと弾けば後ろも全員ソローリと弾き出します。
自分の演奏が合せ鏡のようにパートメンバーに影響していくので
とても恐ろしい事なのです。
ましてや本番が近づくとプロの方をエキストラに招いて
自分より上手い方を後ろ置いて前で示して導くという
恐れ多い事もしなくてはいけません。
コレほど鍛えられる環境はちょっと他には無いんじゃないでしょうか?
先週末に尊敬するプロの方の前で弾いた時
顔は自信を持って笑ってましたが心の中では
プレッシャーでビクビクでした。

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