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ヴィオラ人口が増えない原因はヴィオラ側にも有る

今まで避けて来た荒れる話題に触れます。
私がヴィオラを弾く様になった時期に体験した事なのですが
ヴァイオリンからヴィオラに転向した際に
ヴィオラ奏者側からあまり歓迎されなかったのです。
よく言われたのが
「ヴァイオリンから来た人はC線が鳴らせないんだよね」
「ヴァイオリンを何年もやってたかもしれないけどヴィオラは別モノだよ」
「ヴァイオリンから来た人は指は回るかもしれないけれど音に深みが無い」
「ト音記号読みの段ズラシで読んでたらハ音記号は読めてるとは言わない」
という様な事を言ってくる人がチョイチョイ居らっしゃいました。
まあ早い話がヴァイオリン弾きがヴィオラを弾く事を
快く思っていないという事です。そのままヴァイオリンを
弾いていてくれればいいのにと思っていたのでしょう。
そんな事も有り歓迎されていないので室内楽団体を
退団した事も有りました。

私は以前にオーボエとコールアングレの関係について書きました。

ヴァイオリンとヴィオラも同じような関係だと考えています。
つまり両方持ち替えて並行してやる事はごく自然な事だと考えます。
そもそもヴィオラには分数楽器の概念が無く
楽器の構造上、幼少期から始める事が不可能な楽器です。
つまり子供から始めるのであればヴァイオリンからの転向というステップを
踏むのが大前提だと考えています。
転向を歓迎しないというのは有りえない事だと思うのです。

人材難で苦しんでいるヴィオラが出来る事は
ヴァイオリンからコンバートする人や二刀流する人達を
歓迎しヴィオラの魅力を感じてもらう事しか道は無いと考えています。

私が自信を持っている事の一つとしてヴィオラ人口を増やしたという事。
私がヴィオラの魅力を伝えてきて
私の働きかけでヴィオラを買ったヴァイオリン弾きは
ざっと顔を思い浮かべるだけでも10人は居ます。
買っただけでなくヴィオラで本格的に
人前での演奏活動を始めた人も3人居ます。
私と一緒にヴィオラを弾きたいと団体に加入してくれた人も2人居ます。
私の知らない所で影響を受けて始めた方も居るかも知れません。
ヴィオラ弾きなら新しくやって来たヴィオラ仲間を歓迎しようぜ!

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