譜読みの話
私はほぼ毎月なんらかの演奏会がありますので
常に譜読みに追われている生活です。
入浴や歯磨きのように習慣化された寝る前のルーティンなのですが
ヴァイオリンとヴィオラを弾く人間にとって少し特殊な事情があります。
・同じ曲でもパートが変わって譜読みし直し
毎月演奏会をやっていると同じ曲に何度も当たる事が出て来ますが
1stヴァイオリン、2ndヴァイオリン、ヴィオラとパートが変わり
譜読みをイチからやり直す労力が発生します。
チェロだけ演っている人が時々羨ましくなる事がありますが
同じ曲も3倍楽しめているとも言えるでしょうね。
・ト音記号とハ音記号の切り替え
同時進行でヴァイオリンとヴィオラを弾いていると
一日の譜読みで楽器の持ち替えや
ト音記号とハ音記号の楽譜の読み替えが発生します。
コレは慣れの要素が多く最近はあまり混乱しなくなりました。
不思議な事に先にヴァイオリン、後からヴィオラの譜読みをすると
混乱がほぼ有りませんが
先にヴィオラ、後からヴァイオリンで譜読みをすると多少混乱します。
楽譜の問題だけではなく左手の指を広げる感覚や
ボウイングの位置とかが少し感覚が狂います。
・目が命
だいたい私の一日の譜読み時間は2~3時間なのですが
譜読みは目を酷使するので楽器を弾く行為自体の疲労より
目の疲労が先に来ます。肩や腰や肘は正直なんともないです。
目の負担を和らげる為に楽譜は大きめ印刷、カラフルマーキングや
文字ではなく記号化された書き込みなどを酷使し
最大限の努力をするようにしています。
特にヴィオラの場合は曲中で突然ト音記号が出てくるので
ト音記号ゾーンにカラーを付けています。
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