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調性感覚の話
ヴァイオリンやヴィオラの場合、鍵盤楽器のような
白鍵、黒鍵の概念は有りませんので運指のフォームで調性が決まります。
人差し指と中指は付くのか離れるのか?中指と薬指は付くのか離れるのか?
調号に付いている♯や♭の音に合わせて半音上げる下げると言う事を
実は私はやっていません。調性に応じた運指フォームを
丸暗記してしまっているのです。
調号を読んだ時点でどの音が上がる下がるという事は一切考えておらず
暗記しているフォームをアタマから手にLoadする感覚です。
しかし困った事にヴァイオリンとヴィオラでは
フォームが弦1本分ズレるのです。私がヴィオラを始めた時に
アタマの中の運指フォーム表をヴィオラ用に新しく創りました。
実はハ音記号への対応より調性感覚を作り直す方が
苦労したかもしれません。
調性感覚を作るのに何をするのかというと
結局のところはスケール練習です。
私は譜読みに取り掛かる時は、対象曲の調号を先に確認し
その調号でのスケール練習をします。
ココで脳内に運指表を作るのが目的なので
長調と短調の区別は一切せずに長調だけで考えます。
曲のタイトルにa-mollと書いてあっても気にしません。
ドから始めたドレミファソレシドを練習します。
♯が1個付いたのならソから始めた長調スケールです。
♭が1個付いたのならファから始めた長調スケールです。
コレを譜読みする曲の調でやりながら運指フォームを確認するのです。