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幼少期から楽器を始める事の弊害
何事も長期継続する事には偉大な価値があります。
そういう意味で音楽教育も早くから始める事に関しては
大きなメリットがあるのですが実はデメリットもあります。
メリット
・単純に経験値が高い
まあ始めるのが早ければそれだけ経験量が多いですね。
・感覚的理解の財産が有る
聞こえてきた音をその場で再現できる。
アタマの中で流したフレーズはそのまま楽器で再現できる。
出された楽譜を一音ずつ読まず図形として音型を解釈しその場で弾ける。
・良い意味でズルを覚える
チョイ指ズラしフィンガリング等で移弦やポジション移動を減らす。
開放弦やフラジオをバレ無いように上手く使いラクをする等
ちょっとしたチートを使います。
・情報に振り回されない
近年ではネットに情報が溢れる様になりましたが相反する内容もあります。
「Aではこう言っていたけどBではこう言っている」
「先生と言った事と違う間違った事が書かれている!」
みたいな事は良く有りますが、正解は一つでは無い事を知っていますし
自分の経験と照らし合わせる事でケースバイケースで使い分ける
イチ手段として「こういう手もあるな」ぐらいで取り入れる事が出来ます。
デメリット
・音楽が嫌いになる
幼少期に遊びたい事を制限された中で強制されて音楽に割り振るので
音楽が嫌悪の対象になります。私がそうでした。
生まれつきガチ理系脳なので実は今でも音楽よりテック系の方が好きです。
そして好きなテック系を仕事にしました。
・感覚的理解に頼り論理的理解を学ばない
幼少期からやっている人は意外に音楽理論には無頓着だったりします。
感覚的にカラダに染み付いてしまっているので
まあいいか!となってしまいがちです。
・実は遠回りする
コドモは基本バカなので良く理解しないで言われた通り弾いています。
例えば「弓は真っ直ぐ!」と怒られたくないから真っ直ぐにしますが
なぜ真っ直ぐしなくてはいけないのかとかはわかっていません。
ちゃんと考えて弾くようになるのは物心付いた後なので
後からやり直す事は意外に多いです。
コドモって基本バカなのです。特に男子はとてつもなくバカです。
しかしコレがメリットでもありデメリットでも有るんですよね。