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パッヘルベルのカノンの入り方

ヨハン・パッヘルベルのカノンという曲があります。
とても有名な曲ですがヴァイオリン3本で輪唱する事で
起承転結が成立してしまうパズルのような不思議な有名曲。
ちょうど昨夜に合わせてきたので記事にしてみます。

ヴァイオリンを弾く人であればかなり馴染み深い曲です。
ヴァイオリン仲間達の間でよく議論になるのが
アタマの2小節のフィンガリングどうする?問題です。
コレ意外に奥深い問題で正解が無いんですよ。
なんの変哲もない特に難しくないフレーズなのですが
特に最初の2音ってどういう訳なのか曲全体の印象を左右する程
とても目立つ出だしなので何度も弾いても少し怖いものです。

私は普通にファーストポジションで1→4→3→2→1→4→1→2
なんですが、小指だとヴィブラートの掛かりが浅くなる事から
各小節2音目の小指を敬遠する意見もあるんですね。
サードポジションで2音、ファーストポジションに降りて2音
またサードポジションで2音、ファーストポジションに降りて2音
というフィンガリングで演るんだそうです。

小指を避けるかポジション移動を避けるか
ドチラにも理があり正解は無いんですが
比較的簡単なフレーズなだけに奥深いと思います。

いや!潔く全部ファーストポジションで開放弦も躊躇なく使う!
という大胆な意見もごく少数派ながら有る様ですが
バロック時代の演奏って意外にそんな感じだったのかもしれません。

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