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安くても良いものは有るという話

少し弦の話が続いたのでちょっと素敵な低価格帯弦の世界の話です。

Vision
Thomastik Infeld
社の弦です。ヴァイオリンとヴィオラ弦が出ています。
現在ほど弦の種類がインフレを起こしていない時期に
Dominantの改良版として出た弦なので
当時定番だったDominantに続いて新定番を目指したのだと思われますが
その後の高張力弦ブームに負けたのか新定番にはなっていませんが
私は大好きな弦でヴァイオリン、ヴィオラで使っています。
Dominantより明るめで寿命がかなり伸びました。
セット価格がDominantより安いというのもポイント高いです。

Ti
Thomastik Infeld社の弦です。ヴァイオリン弦が出ています。
こちらもその後にDominantの改良版として出た弦なのでVisionに続き
Dominantに続いて新定番を目指したのだと思われます。
弦の名前も社名の頭文字ですからね。
この弦、出た当時は高価格弦戦略を取っていて
高価格帯弦のRONDOと同時リリースで同価格帯で
パッケージデザインも対になっていてソックリ。
オールド楽器のソリスト向けがRONDO
新作楽器のアンサンブル向けがTiという棲み分けをしていたのですが
なぜかTiの方だけ価格が半額近くにまで下がっていきました。
おそらく販売戦略を変えたのだと思われます。
音色は非常に素直で低張力なのでかなり弾きやすいです。

Aurora
Larsen社の弦です。私はチェロとヴァイオリンに張っています。
最近ヴィオラ弦も出たので試してみたいですね。
音質は同じくLarsen社から出ているVirtuosoに似ていまして
すこしシャリシャリ感のある音です。
音量はそれほど稼げませんが音に輝きはあります。

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