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曲の難しさとは
コレまで色々な曲を弾いてきましたが
曲の難しさっていうのは色々有って
速くて難しいとか、跳躍が多くて難しいとか
移弦が多くて難しいとか、曲が長くて難しいとか
難しさにも色々種類があるのですが
私にとって難しいなー・・・
と思う曲は調性が複雑な曲です。
調性がコロコロ変わるとか
調号は変わっていないけれど転調しまくっていて
臨時記号が大量についたり外れたりするとかですね。
速いとか移弦だとかフレーズ単位の難しさっていうのは
1曲中や1楽章にせいぜい16~32小節ぐらいなので
そこに集中練習すればなんとか克服できるものなのですが
調性が複雑な曲は曲全体を把握し覚えてしまわないと
自然に指が動かないんですよね。
そんな訳で私にとっては
ワーグナー、マーラー、ブルックナー、ヒンデミット
の譜読みは非常に苦手です。とても時間が掛かります。
チャイコフスキーは臨時記号自体は多いのですが
調性感はそれほどブレずメロディアスなので比較的覚えやすく
速くて難易度は高い割には自然と指が動いてくれます。
ドヴォルザークは一見難しいのですが
弦楽器特性を知り尽くして作曲している感じが伝わってくる作曲で
必ず現実的な運指で弾けるように作られているなーと思います。
跳躍フレーズでも音程ガイドになるような音が用意されている気がします。
ブラームスは1stヴァイオリンより内声が難しい印象で
2ndヴァイオリンやヴィオラを担当すると
一気に難易度が上がります。
結局曲を弾けるようになる事っていうのは
曲を全部覚えてしまう事なんだと思います。
細部まで覚えにくい曲は難しいですね。