ライブハウスでの弾き方
昨日は文京HeadPowerというライブハウスで
ヴァイオリンでチャルダッシュ弾いてきました。
ピアノ伴奏無しの無伴奏、ヴァイオリン一本ピンです。
イントロのピアノ部分はテキトーに創作しました。
ところでホールとライブハウスは設計思想が真逆です。
ホールは壁からの自然な残響を得る様に設計されています。
ライブハウスは逆に壁に吸音材が貼られていて残響をカットする設計です。
これはライブハウスの場合はドラムやギターアンプ、ボーカルという
音量がバラバラの楽器を全てマイクで拾ってバランスを揃えてから
スピーカから出します。
残響成分は電気的に創ってスピーカーで出すのです。
部屋の残響が無い状態の方が音の調整がしやすいのです。
着いてしまった残響を後から取る事は出来ないからですからね。
とはいえ箱物楽器のヴァイオリンはマイクで拾うと
スピーカーからの振動が胴体も振動させてしまうので
ハウリングが起こってしまいます。
ハウリングが起きると嫌だなーと思ったので
今回はマイクを使わず生音で勝負しました。やはり全然響きませんね・・・
正論の最適解はエレキヴァイオリンです。
トラブル知らずです。とはいえ生ヴァイオリンで演りたかったんですよね。
あとライブハウスで弾く時に譜面台に楽譜を置いて見て弾いていると
なんか見映えが悪いんですよね・・・
今回は見映えも重視して暗譜で挑みました。
正直、繰り返しの回数とか有ってたか自信無いです(笑)
あとはピン1本のヴァイオリンだけで演奏するのは
やはり度胸も要りますし、音がスカスカになるのも
敢えてなのだと織り込んでステージに上った瞬間から観客席に
空気感を創らないといけないですね。
トボトボ上がっていってオドオド弾き始めた時点で
舞台の空気感は壊れてしまいます。
音がなくなったり、音が少ないスカスカの場面では
敢えて静寂も味方に付けて間合いを取って空気感を創ります。
ライブは観客席との対話です。