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フィッティングの話

ペグ、テールピース、顎当ての3点をセットでフィッティングと言います。
この3つは別に揃える必要は無く個別に選んでもよいのですが
見た目的に材を揃える傾向にあります。

黒い材は黒檀です。エボニーとも言います。
硬いのが特徴で指板にも使われる材です。明るい色の楽器に合います。

薄い色の材は柘植です。ボックスウッドとも言います。
柔らかいのが特徴です。暗めの渋めの色の楽器に合います。

中間の赤みがかった茶色の材は紫檀です。ローズウッドとも言います。
硬さも黒檀と柘植の中間です。

材の硬さが違うので多少なりとも音質への影響はありますが
ペグ、テールピース、顎当てのいずれも
直接の弦振動を受ける部位ではないので
あまり気にせず見た目で選んで良いと思います。
駒や指板、ナットより外側にあるパーツの影響はかなり小さいです。
私の楽器はヴァイオリン、ヴィオラ共に紫檀です。
紫檀は中間的特徴からどんな楽器にも合わせやすいです。

子供の頃は分数楽器なので殆どの場合は黒檀が付いています。
また分数楽器に渋い色のニスが使われる事はほぼ無く
明るい色の楽器なので、当時はオトナが使っている
渋い色目に柘植のフィッティングを合わせた楽器に憧れたものです。

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